日本株展望

マイナス金利が金融業に与える影響

ZDNet Japan Staff 2016年03月08日 11時27分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 3月7日の日経平均は、103円安の1万6911円だった。先週末に1万7000円台を回復したことから、7日は利益確定売りが出た。

 今回は、日銀が1月29日に導入を発表したマイナス金利が、金融業の株価にどのような影響を与えているか、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

マイナス金利導入で、10年国債の利回りもマイナスに

2年・5年・10年もの国債利回りの推移:2016年1月4日~3月4日

マイナス金利

 日銀は、現在、1年間に80兆円の国債を金融機関から買い取る「量的緩和」を実行中だ。日銀は、金融機関から国債を買い取った代金を、その金融機関が日銀に保有する当座預金口座に入金する。銀行が貸し出しを増やしやすいように、資金を渡しているわけだ。

 ところが、その買い取り代金は、ほとんどそのまま日銀の当座預金に預けられたままだ。有望な貸し出し先のない金融機関は、国債を売却した代金を日銀に預けたままだった。これまでは、日銀が年率0.1%の利息を支払ってくれていたので、金融機関は預けっぱなしで問題ないと判断していた。

 今回、民間金融機関が、日銀に新規に当座預金に預ける資金には、マイナス0.1%のマイナス金利が適用されることになった。これまでは、日銀に資金を預けることで、金利をもらっていたのに、これからは金利を取られることになったのだ。

 民間金融機関は、これまでのようにプラスの利回りが出る国債を日銀に売り渡さなくなった。日銀は、利回りがマイナスになるまで買い取り価格を上げないと国債を売ってもらえなくなった。それで、10年国債までマイナス利回りに入ったのだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]