Oracleは米国時間3月8日、同社の「SPARC」プロセッサに搭載されている「Data Analytics Accelerator」(DAX)向けのAPIと開発者キットの提供を開始したと発表した。このAPIと開発者キットによって、同プロセッサに搭載されているデータアナリティクス機能を活用した開発が可能になる。
Oracleによると、このAPIと開発者キットは同社の「Software in Silicon Developer Program」経由で入手でき、コードおよびテスト用、検証用ツールを含んでいるという。
同社は、アナリティクス用のコードとシリコンチップを結び付けることで、32コアの「SPARC M7」プロセッサのエコシステムを拡充しようとしている。
SPARC M7上に搭載されたDAXによって、Scan(スキャン)やExtract(抽出)、Select(選択)、Translate(翻訳)といったアナリティクス向けの特定機能が、通常の演算コアとは別に用意された専用の物理回路上で実行されるようになるため、処理能力の大幅な向上がもたらされる。
DAXは「Oracle Database 12c」と、その上で動作するアプリケーションで有効化されており、インメモリ処理と組み合わせた効率的な圧縮展開や、キャッシュ利用の効率化、メモリ帯域幅の向上といったメリットを実現している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。