調査

店頭で商品を即座に検索--消費者の8割、企業からの情報は「関心から遠い」

NO BUDGET

2016-03-14 11:32

 アドビ システムズは3月10日、企業のウェブサイトやソーシャルメディア、メルマガなどのデジタルメディアが消費者の購買行動にどのような影響を与えているかに関する調査結果を発表した。デジタルメディアを通じて商品を確認する消費者の割合が前回調査よりも増加。一方で、82.9%の消費者が企業のウェブサイトやメールから受け取る情報は「関心から遠い」と感じていることが判明した。

 調査では、新商品やサービスを認知するチャネルの割合とともに、実店舗で消費者が気になった商品を知りたいときにどのような行動を取るのかを調べている。その結果、60.2%(前回52.3%)がウェブで調べると回答。とりわけ、「その場でスマートフォンなどからウェブで調べる」と回答した人の割合が25.6%(前回15.3%)と前回の調査から10ポイント以上増加している。

店頭で気になった商品があった場合の行動
店頭で気になった商品があった場合の行動(アドビ提供)

 消費者が企業のウェブサイトやメールから受け取る情報に対してどのような認識を持っているかを調べたところ、82.9%の消費者が企業のウェブサイトから提供される情報は「関心から遠い」と感じていることが明らかになった。

ウェブサイトからの情報は関心から遠いものと感じるか
ウェブサイトからの情報は関心から遠いものと感じるか(アドビ提供)

 企業のウェブサイトやメールから得る情報が、その時点で本人のニーズや意識とどの程度一致しているかを尋ねたところ、「まったく一致していないことが多い」「あまり一致していないことが多い」を合わせると65.8%の消費者が一致していないと回答している。

ウェブサイトやメールからの情報はニーズや意識とどの程度一致しているか
ウェブサイトやメールからの情報はニーズや意識とどの程度一致しているか(アドビ提供)

 こうした結果を受けてアドビでは、納得してから購入したいという消費者の行動に応えるためにも企業には店舗と連動した優れたデジタル体験の提供が求められ、また消費者の期待に応えるためには画一的な情報でなく一人ひとりの消費者に合った情報を提供するパーソナライズが必要だとした。

 調査は、デジタル時代の消費者が新商品やサービスをどのように認知し、その後どのように検討し、購入判断をしているのかという行動変化に着目して、国内の一般消費者1000人を対象にして2015年12月に実施した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  4. セキュリティ

    ソフトバンクロボティクスが、グローバル規模で安全かつ効率的にiPhoneのBYODを実現できた理由

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]