Microsoftは「SQL Server 2016」のリリースに向けて、Oracleのデータベースユーザーに対する移行キャンペーンを開始する。米国時間3月10日に開催した2時間のバーチャルイベント「Data Driven」で発表した。日本でも展開するかは不明だ。
このキャンペーンに関するデータシートによると、ユーザーには「無料のSQL Serverライセンス」と、無料のトレーニング、およびOracleからSQL Server 2016への移行を支援する導入サービスが提供される(ただし、「ソフトウェア アシュアランス」に登録する必要がある。提供されるライセンス数は不明)。
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SQL Server 2016は現在、テスト用に最終版に近い「リリース候補版」が提供されている段階だ。同社の担当者は、SQL Server 2016の発売日について、2016年中としか発表していない。
この移行キャンペーンの詳細条件によれば、このキャンペーンを利用するには、「サーバーおよびクラウド加入契約」(SCE)への加入または更新が必要となる。また、トレーニングと移行支援サービスは、2016年6月30日までしか利用できない。
Microsoftは今週、SQL ServerのコアコンポーネントをLinuxでも利用できるようにすると発表したばかりだ。UbuntuやDockerコンテナでSQL Serverを動かすことに関心がある人向けに、すでにテクニカルプレビュー版の提供が開始されている。Linux版SQL Serverは、2017年半ばにリリースされる予定だ。
一部のMicrosoftウォッチャーが指摘している通り、Linux版SQL Serverの標的は、Linuxで利用できる「MySQL」やその他のオープンソースデータベースではなくOracleのエンタープライズ向けデータベースだ。今回のイベントで発表された以下の資料を見れば、MicrosoftがOracle Databaseを直接的なターゲットとして見ていることが分かる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。