Adobe Systemsが米国時間3月10日、「Flash」のセキュリティアップデートをリリースした。コードの実行を引き起こす可能性のある脆弱性23件に対応するものだ。Adobeは、脆弱性の1つが悪用されていることを確認していると述べた。
「Adobeは、『CVE-2016-1010』のエクスプロイトが限定的な標的型攻撃に利用されたとの報告を認識している」とAdobeは述べた。
10日に修正されたセキュリティホールは、3件が整数オーバーフロー、11件が解放済みメモリの使用、1件がヒープオーバーフロー、8件がメモリ破損の脆弱性である。
コード実行の脆弱性はWindows、OS X、Linux、Chrome OSに影響し、「Adobe AIR」に存在する脆弱性はWindows、OS X、Android、iOSに影響する。
「Chrome」、Windows 10と8の「Internet Explorer」、「Microsoft Edge」では自動的にアップデートされるとAdobeは述べている。それ以外は、Flashをアップデートするか、「Flash Player Download Center」で新しくリリースされたバージョンをダウンロードするよう促される。
Adobe AIRのユーザーはAIRのダウンロードページよりアップデートをダウンロードできる。開発者はAIRの開発者ページからSDKとコンパイラを入手できる。
10日に修正された脆弱性のうち、GoogleのProject Zeroチームが8件、HPEのZero Day Initiativeが3件、Alibaba、TencentそしてMicrosoftのセキュリティチームが各2件発見した。また攻撃が確認されている脆弱性(CVE-2016-1010)を報告したのはKaspersky Labだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。