編集部からのお知らせ
新着・電子インボイスの記事まとめ
記事まとめDL:オンライン確認「eKYC」

AWSと組むエリクソン--通信業界イノベーションのゆくえ

末岡洋子

2016-03-18 08:00

 毎年冬の終わりに開催されるモバイル業界最大のイベント「Mobile World Congress(MWC)」が今年もスペイン・バルセロナで2月末に開かれた。無線通信機器大手のEricssonはここで、Amazon Web Services(AWS)、Quantaとの提携を発表した。

 同社は2015年末には宿敵といわれてきたCisco Systemsとも戦略的提携を交わしており、これについても成果を発表した。モバイル業界の変化を体現するEricssonの取り組みをまとめる。

 MWCはまだ、無線通信が北欧の企業(EricssonとNokia)で独占されていたころに、暖かいところでカンファレンスをというのが始まりだ。だが「3GSMA World Congress」というイベント名で南仏カンヌで開催されていたほんの10年ほど前と比べると、業界は様変わりした。

 多くは「iPhone」とAppleがもたらしたモバイルアプリビジネス、その後のAndroidによるものだ。そして今年のMWCには過去最高の10万人が来場、この数字はモバイルが通信事業者、通信機器メーカー、端末メーカーだけのものではなくなったことを裏付けている。

 Ericssonはカンヌ時代から毎年初日の朝、プレス発表会を行う。当時は双璧をなしていたNokiaも初日の朝にイベントを開くため、記者を取り合った時期もあったが、そのNokiaは端末事業を切り離してしまった(Nokiaのネットワーク事業は前日夜にイベントを開く)。このように、創業は1876年、140年にわたり大変革の中を生き延びてきたEricssonだが、今年の同社のプレス発表会では”Disrupt””Transformation”など、ITのイベントにいるような言葉が次々と発せられた。

Ericssonの最高経営責任者、Hans
Ericssonの最高経営責任者、Hans Vestberg氏

 「技術の進化は光のような速度で進んでいる。場所をつなぐ(固定電話)のに100年かかったが、人のコネクト(携帯電話)には25年、現在モバイル加入者は50億人だ。2017年末までにモバイルブロードバンド人口は10億人に達するだろう」とEricssonのプレジデント兼CEO、Hans Vestberg氏は話す。

 もちろんそれで終わりではない。「2021年には280億台のデバイスが接続される」――IoTだ。ICTは「人、産業、社会とすべてに組み込まれていく」(Vestberg氏)。

 IoTと切っても切り離せないのがクラウドだ。ネットにつながるものは携帯電話から車、メーター、家電とさまざまなモノに拡大し、それに合わせたネットワークを構築する必要がある。そのような新しいモバイルの時代に向けて、「Ericsson自身も変化している」とVestberg氏は言う。同社は10年計画の下、ネットワークに加え、IT、メディア、産業との協業と拡大を図っているところで、これにより顧客である通信事業者の変革を支援するという。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    マンガでわかる「ルール駆動開発」レガシーモダナイズを成功させる開発手法を基礎から理解する

  2. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  3. セキュリティ

    APIエコシステムを狙うサイバー攻撃が急増、Webアプリにおける最新のAPIセキュリティ対策とは?

  4. セキュリティ

    クラウドやコンテナ利用が増える中、世界の企業が利用するAPI経由の安全なアプリ構築手法とは?

  5. マーケティング

    ウェビナーによる営業活動が本格化、顧客接点が増加する一方で見えてきたハードルと解決策とは?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]