Oracleは米国時間3月15日、2016会計年度第3四半期決算(2月29日締め)を発表した。利益は予想を上回ったものの、売上高は予想に届かなかった。
第3四半期の非GAAPベースの売上高は90億ドル、利益は1株あたり64セントだった。また、純利益は21億4000万ドル(1株あたり50セント)だった。
アナリストらは第3四半期の売上高を91億2000万ドル、1株あたりの利益を62セントと予想していた。同社の売上高は5四半期連続で見通しを下回っている。
一方、クラウド分野は力強い成長を見せている。同社によると、クラウド関連のSaaSおよびPaaSの売上高は前年同期比57%増の5億8300万ドルだった。ただしIaaSの売上高は前年同期比2%減となった。
とは言うものの売上高は、全体で見ると前年同期比3%減であり、オンプレミスのソフトウェアは4%減、ハードウェアは13%減となった。
同社はその主な要因としてドル高を挙げるとともに、株式買い戻しプログラムに100億ドルを追加することも発表した。同社の幹部らは、クラウド事業を前面に押し出して語っていた。
最高経営責任者(CEO)のSafra Catz氏は次のように述べている。
このように(クラウド関連のSaaSおよびPaaSの)売上高が大幅に伸びたことにより、SaaSやPaaSの非GAAPベースでの粗利益率が第2四半期の43%から第3四半期は51%に伸びた。当社のクラウド事業は急速な勢いで成長するフェーズに突入した。
同じくCEOのMark Hurd氏は以下のように付け加えた。
第3四半期だけで250の顧客が「Fusion SaaS HCM」と「Fusion ERP」を利用開始した。現在、SaaSを利用する顧客は1万1000を超え、Fusion ERPの利用顧客は2000近くに及んでいる。
最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏は、製品を幅広く扱うおかげでSalesforceを追い越せるだろうと述べている。
(クラウド製品を幅広く取り揃えているため)われわれはSalesforceを簡単に追い越し、世界最大のSaaS/PaaSクラウド企業になれるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。