Tableau Softwareは3月18日、ミュンヘン工科大学の研究プロジェクトとして開発されたインメモリデータベースシステム「HyPer」を買収したと発表した。
これに伴いTableauは、コンピューティング技術の研究を深めるように技術者を増員、ミュンヘンにR&Dセンターを開設する予定という。
HyPerは、パフォーマンスを維持しながらオンライントランザクション処理(OLTP)とオンライン分析処理(OLAP)を同一データベースで処理できるというインメモリデータベース。Tableauと連携することによってトランザクション処理とビジュアル分析が統合され効率的に業務を推進することができるという。
HyPerの統合によるTableauの新たな機能について「さまざまなデータサイズでの即時のデータ分析」「データ統合、データ変換、データブレンディングの強化」「k平均法や窓関数などの分析」「半構造化データや非構造化データを取り入れたビッグデータサポート強化」などを挙げた。
HyPerは、2010年ミュンヘン工科大学のデータベースグループを率いるThomas Neumann博士とAlfons Kemper博士によって開始された研究プロジェクトがベースであり、博士課程の学生数人がTableauチームに参加し、製品統合に努めていくとした。