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日本株展望

円高を試す流れが続いていることに注意

ZDNet Japan Staff

2016-03-22 10:35

 3月14日週の日経平均は、1週間で214円下がって1万6724円となった。WTI原油先物が一時1バレル40ドルに乗せ、NYダウが6日連騰するなど、世界的にリスク資産を買い戻す流れは続いていたが、一時1ドル110.62円まで円高が進んだことが嫌気され、日経平均は下がった。

 3月22日週の日経平均は、円高への警戒が上値を抑えるが、原油先物の上昇が強材料となり下値を支えそうだ。原油価格の上昇は、長期的には日本経済にマイナスだが、短期的には原油が上がれば上がるほど、世界の景気も日本の景気にもプラスという状況が続いている。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、22日週の日経平均は大きくは上下とも動きにくい展開となりそうだという見解を示している。

 3月22日の日本時間午前6時現在、為替は1ドル111.96円とやや円安に戻った。CME日経平均先物は1万6755円となっている。

円高を試す流れが続いていることに注意

ドル円為替レートの動き:2016年1月1日~3月21日(日本時間午後1時)

楽天証券

 2~3月のドル円為替レートを見ると、ドル高(円安)材料が出て円安が進んでも、1ドル114円ではきっちり打ち返されて、円高に反転している。114~115円の壁は厚くなってきている印象だ。

 一方、円高を試す動きは、まだ継続していると考えられる。3月17日のロンドン市場で、一時1ドル110.62円をつけ、2月11日にロンドン市場でつけた水準(1ドル110.97円)を超える円高となった。ただし、3月17日は、直後に日銀によるレートチェック(注)があったとの噂が広がり、ドルを買い戻す動きが広がった。

注:日銀によるレートチェック

 日本銀行の為替担当者が民間銀行に電話をかけて、為替市場のレートや取引状況をヒアリングすること。円高が進んでいる時にレートチェックが入ると、日銀による為替介入(円売り・ドル買い)が入るのではないかという思惑を生じることがある。日銀が円高をけん制するために行っているとの説もあるが、真偽は不明だ。

 日銀によるレートチェックの噂で、一旦円安に戻ってはいるものの、再度円高を試す動きが出る可能性もある。日銀が今、為替介入(円売り/ドル買い)を行うと、「為替操作国」として海外から非難される可能性が高く、為替介入が行われる可能性は低いと考えられる。

 日銀は、これまで量的緩和によって、円安を進めてきた。1月にはマイナス金利を導入して、さらに円安を後押しようとした。これに対して、海外から日本を為替操作国として非難する動きが、少しずつ出始めている。G20では、日本を名指しすることはなかったが、金融緩和による通貨安競争を非難する議論が行われた。

 なお、米国は、公式には日本の円安誘導を問題視していないが、共和党の大統領候補者であるドナルド・トランプ氏が、日本の円安誘導を強く非難し、それを米国の大衆が支持していることに注意が必要だ。ドル高によって輸出企業の業績が悪化している米国で、日本の円安誘導を容認すべきでないとの議論が出始めていることに注意が必要だ。

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