駐車場の予約やゲートの開閉を車内から操作
オープンマーケットプレイスのVehicle Networkは、自動車メーカーやガソリンスタンド、駐車場の運営事業者、広告代理店、保険会社などが利用できるもので、マーケットプレイス上のさまざまなサービスを組み合わせることで、ドライバー向けの新たなモビリティサービスやアプリケーションを開発できる。
すでに、北米と欧州ではサービスを提供しており、VolkswagenグループであるスペインのSEATがVehicle Networkを利用する計画を発表。これまでの海外での実証実験の事例としては、トヨタが参加し、ドライバーがモバイルウォレットやモバイルアプリケーションを利用して、給油操作の開始、代金の支払いを行えるようにしている。Volkswagenとの協力では、駐車場の予約、駐車場施設のゲートの開閉などを車内から操作できるといったサービスが開発されているという。
「実証実験ではSUMSUNG Payを利用。パートナーとしては、600都市で300万台の規模で展開するパーキング事業者のほか、米国では約2万カ所のガソリンスタンドを有するサービスアグリゲーターとも契約する予定である」
日本では、今年中にVehicle Networkの実証実験を開始する予定で、「パーキング事業者、広告代理店、ガソリンスタンドなどとともに取り組んでいくことになる」とした。
SAPジャパンは2015年に自動車産業統括本部を設置。自動車産業全体でのバリューチェーンをトータルに支援するための製品やサービスを提供するほか、IoTやコネクテッドカーなどの先進領域でのビジネス開発を支援するという。
コネクテッドカーは2020年に1億5000万台に達し、関連する市場規模は現在のOEM関連ビジネスの売上高を凌ぐ規模になるとの予測もあるとしている。
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