BrilloとWeaveの製品マネージャーJeff Chen氏は、2015年の開発者向けカンファレンス「I/O」で発表されたこの2つの製品は、次の3つの理由で作られたと述べている。
- デバイスメーカーがIoTデバイスを作るのを支援する
- オープンなエコシステムを作る
- サービスのためのチャンスを創出する
Googleはゲートウェイコンポーネントについて、Intelなどの企業とパートナーシップを結び、デバイスをGoogle Cloud Platformにより容易に接続できるようにしようとしている。同社のオープンビーコン「Eddystone」に対応したデバイスなどは、強力なゲートウェイコンポーネントから恩恵を受けることができる。
Googleはまた、IoTプラットフォーム企業であるParticleなどと新しいパートナーシップを結び、IoTプラットフォームへの接続性を拡大することで、Particleで接続されたデバイスからGoogle Cloud Platformへのデータの受け渡しを簡単にしようとしている。同社はParticleデバイスの利用法を理解するため、Google構内の自転車に取り付けることから始めている。
接続性に関する取り組みにはプロトコルに関するものも含まれる。Google Cloud PlatformのパートナーAgostoは、Google Compute Engine上でMQTTのカスタムブローカーを作ろうとしている。これは、開発者が提供しようとするサービスの規模を、テスト環境から本番環境に容易に拡大できるようにするものだ。
Holmes氏はまた、Google Cloud Platformのセキュリティに関する取り組みと、それをIoT環境でのデバイスレベルまでどのように拡張するかについても言及した。同氏は、データが収集されるときと、クラウド中に保管されているときの両方でデータを保護することが重要だと述べている。
3つの要点
- Googleは2016年のGCP Nextカンファレンスで発表したさまざまな新情報の中で、IoTについても言及した。GoogleのIoT関連ベンチャーの多くは、Google Cloud Platformと結びつけられる可能性が高い。
- GoogleのIoT用OSであるBrilloと、IoT用通信プラットフォームであるWeaveは、GoogleのIoT戦略における重要な要素であり、Androidカーネル上に構築されている。大規模に普及すれば、Androidエコシステムにもメリットが生じる可能性がある。
- GoogleはIoTの接続性とセキュリティの改善に向けて、Intel、Agosto、Particleと新たなパートナーシップ関係を結んでいる。強力なパートナーネットワークは、GoogleがIoT分野でイノベーションを続けていくために今後必要となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。