EMCを670億ドルで買収する計画のDellが、資産の整理を進めている。その一環として、Perot Servicesを含むITサービスをNTTデータに売却する模様だ。両社は取引を固める最終段階に入っており、Re/Codeによると米国時間3月28日にも発表される見通しだという。買収金額は35億ドルと報じられている。
Perot ServicesはDellが2009年に39億ドルで買収したPerot Systemsを中心とする。Ross Perot氏が設立したITサービス事業で、主として政府やヘルスケアに強いといわれている。DellはEMC買収にあたって資産の整理を通じて買収資金を調達する方針で、Perot Servicesについては以前から売却先を探していた。
これまで、フランスのITコンサルAtosなど複数が売却先として上がっていたが、NTTデータが買収するという報道は、2月中旬にReutersが報じていた。Dellは当初、50億ドルでの売却を望んでいたとされている。
Re/Codeによると、EMC買収にあたりDellは500億ドルを借り入れることになる。NTTへの売却が成立すれば、債券市場に対し負債の支払いが可能であることを示す重要な取引になるという。
NTT側も、DellおよびDellを共同買収したSilver Lakeも、コメントには応じていないとRe/Codeは報じている。