驚く人もいるかもしれないが、リモートアクセス可能なデスクトップのスクリーンショットを大量に収集した事例はこれが初めてではないし、初心者のハッカーでもこれを実行するのは難しくない。
インターネットに接続されたデバイスを対象とする検索エンジンであるShodan.ioでは、インターネットに接続されているウェブカメラや、ポートが開いているサーバ、その他のコンピュータを1ページにまとめて表示することができる。このサイトは批判もされているが、これはセキュリティの甘いデバイスが生活の中に入り込んできたときに、何が起きるかを示す実例だと言う人もいる。
このサイトで一般的なVNCのポート(5900または5901)を検索すれば、検索結果として(数千とまではいかないが)数百枚のスクリーンショットが表示され、この結果を地理的な位置によって地図上に表示することもできる。
Revolver氏は、VNCを使用するマシンを安全でない状態にしていた人たちを踏み台に「インターネット革命」を始めることさえできると話している。これらのシステムのリスクと、ダメージを受けた場合の後遺症は明白だ、と同氏は言う。
同氏は、「SCADAシステムを悪用するだけで、国に対して新しく戦争を起こすことができる」と述べている。

インドネシア、バンドンの防犯カメラ管理システム。複数のモニタが映っている。

ネバダ州にあると思われる施設のX線スキャナ。

薬剤師の在庫管理システム。薬価やその他の処方に関する情報が見える。

記事内でも触れた、タッチスクリーン式のトイレ顧客満足度調査画面。

患者に関する詳細な個人情報が表示された、小児科医のコンピュータの画面(個人情報にはぼかしが入っている)。

欧州の水力発電所を制御する産業システム(SCADA)とみられる画面。

Facebookを悪用した詐欺が進行中と思われる画面まである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。