IT企業の入社式2--グローバルに通用するビジョンと情熱を - (page 5)

山田竜司 (編集部)

2016-04-01 17:01

日本オラクル 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 杉原博茂氏

 私たちには「VISION 2020」「No.1 Cloud Company」というビジョンがあります。それは、2020年までに「クラウドでNo.1になること」、そしてもう1つは「もっとも敬愛され、賞賛される会社になること」です。

 このビジョンを実現する上で、2つの重要な「コア」=「核となる要素」があります。1つは、類まれなる圧倒的なテクノロジがあること。オラクルは、「テクノロジカンパニーであること」です。


日本オラクル 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 杉原博茂氏

 オラクル・コーポレーションは、創業者で今も現役である、取締役会経営執行役会長のLarry EllisonがCTO(最高技術責任者)であり、会社の方向性・経営を強い技術哲学で牽引しています。売り上げの約14%を研究開発費に投じていますが、この比率の高さはライバル企業のそれをはるかに凌駕するものです。

 また、オラクルは、ソフトウェアはもちろん、プロセッサやテープ装置などのハードウェアも開発、製造する「モノづくり」の会社です。そしてそのテクノロジは、さまざまな社会の最も重要な環境で幅広く活躍しています

 50%近い市場シェアを誇るデーターベースは言うまでもなく、例えば全世界70億台のデバイスでJavaが動いています。PepperやiPhoneでも動いています。世界トップ10のSaaSプロバイダ全てがオラクルのテクノロジを使ってサービスを提供しています。日本でも、1府13省庁、47都道府県、20政令指定都市全てで、オラクルのテクノロジをご利用いただいており、確かな技術力に裏打ちされた実績があります。

 2つ目は、一貫したシンプルでクリアなビジョンと情熱があることです。それは、「No.1 Cloud Company」になるということです。Larry Ellison会長、Mark HurdCEO、Safra CatzCEOのリーダーシップの元、全世界145カ国を網羅するオラクル全社が全ての技術と英知を結集しクラウドNo.1へ向けて活動していることです。

 最後に、私がデジタルネイティブの皆さんに期待する思いをお話しします。皆さんは、素晴らしい教育を受けていまに至るまで、何をしたか、何をしてきたかは十分わかっています。そして、これから何をするのか、そして、どのようにするのかは社会人として学んで行くと思います。

 しかし、最も重要なことは、ほとんどの人がなぜそれをしているのか、なぜそれをするのか、理由は何か、何のためにそれをするのか、何が原因か、目的は何なのかをわからない人達が沢山います。即ち、「なぜ―Why」を知ることは、心の持ち方、信条であり、それは、「志」であります。私の思いは、皆さんにその「志」を探して頂きたいことです。

 すでに自分には、その志があると言う人もいるでしょう。しかし、自分の真の「志」は何なのか、なぜわれわれはそれをするのか、目的は何なのか。それらを探して、見出し、事に挑んでください。「志」を持てば、どんな困難なことや挑戦でも、乗り越えることができます。模倣だけではない、オリジナリティ豊かな、社会を変えるイノベーションを起こすことができると信じています。前例から学び、それを越えていくこと。日本オラクルでは社員の行動指針として「Do-Big- Different」を奨励しています。

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