Salesforce.comが人工知能(AI)関連の新興企業MetaMindを買収したことが米国時間4月4日に発表された。買収の条件は明らかにされていない。
カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くMetaMindの投資家には、Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏も名を連ねている。MetaMindによると、同社のAIテクノロジは企業での実用に耐えられるものだという。同社が主に手がけているのは、自然言語や視覚関連といった分野へのディープラーニングの応用だ。
Salesforce.comは、MetaMindのテクノロジを自社のさまざまなサービスに統合する計画だ。
MetaMindの共同創業者であり、CEOでもあるRichard Socher氏は同社ブログで、「MetaMindとSalesforceが力を合わせることで、顧客サポートや、マーケティングの自動化をはじめとするさまざまな業務プロセスの自動化やパーソナライゼーションをさらに推し進める画期的な機能を備えた真のAIソリューションを顧客にもたらせるようになる」と述べている。
Socher氏によると、MetaMindの製品は、無償版を使用しているウェブユーザーに対しては5月4日付けで、月額料金を支払っているユーザーに対しては6月4日受けで提供が中止されるという。
Salesforce.comはこれまでにもAI分野やディープラーニング分野のさまざまな新興企業を買収し、ポートフォリオを拡充してきている。
同社は2015年12月にMinHashを、2016年2月にPredictionIOを買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。