NECと阪大、脳型コンピュータの研究で連携--研究所を設立

山田竜司 (編集部)

2016-04-05 16:41

 日本電気と大阪大学は4月4日、日本電気の資金提供により、大阪大学吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所」(協働研究所)を4月1日に開設したと発表した。脳科学の研究に基づく新しいコンピューティング(脳型コンピューティング)技術に関する共同研究を開始した。

 研究所長には大阪大学大学院 特任教授の柳田敏雄氏が就き、NECの主席技術主幹加納敏行氏が参画。12人で研究する。

 この協働研究所では、脳が持つ環境適応力、認識力、判断力、高効率な消費電力性など、脳の特性に学ぶ新しい情報処理技術として「脳型コンピューティング」の研究を開始する。

 NECと大阪大学が協働し、情報科学、脳科学の最先端の知見を融合することで、新しい脳型コンピューティングシステムの実現に取り組むとした。

 さらにNECと大阪大学はこの研究所の開設により、国立研究開発法人情報通信研究機構の脳情報通信融合研究センターと国立研究開発法人理化学研究所 生命システム研究センターとの連携を強化する。

 NECは、大阪大学と国立研究開発法人情報通信研究機構が共同運用する脳情報通信融合研究センターや、分子レベルでの動態シミュレーションにおいて国立研究開発法人理化学研究所の生命システム研究センターと個別に共同研究を進めてきた。研究所設立によりその連携をさらに強化していく体制が整ったと説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]