Dellは米国時間4月5日、ハイパーコンバージドインフラ製品の拡充を発表した。これによって、同社のデータセンターに対するアプローチが今後、EMC、およびEMC傘下のVCEとの統合を経てどのようになっていくのかが浮き彫りにされている。
Dellにとって、ハイパーコンバージドインフラ分野における製品ラインアップは、自社製品と、EMCやVMware、VCEの再販製品(大規模買収が完了した暁にはDellが保有することになる)から成り立っている。
Dellによる今回の発表をまとめると以下のようになる。
- 「Dell PowerEdge」をベースとする「Dell VMware Virtual SAN Ready Node」を新たに提供。
- Nutanixのソリューションを搭載した「Dell XC」シリーズの最新版を提供。
- Dellのハイブリッドクラウドプラットフォーム「Dell Hybrid Cloud Platform for VMware」向けに「VMware Virtual SAN」のサポートを追加。
- EMCの「VCE VxRail」アプライアンスや「VCE VxRack Node」「VCE VxRack System 1000 FLEX」の再販を開始。
今回の発表で最も注目すべき点はおそらく、DellがEMCとともに製品ラインアップの幅広さを活用し、データセンター関連のワンストップショップを目指しているというところにある。
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ただ、Dellがさまざまなブランド(VCEやDell、EMCなど)をどのように扱おうとしているのかは明確になっていない。とは言うものの、顧客企業にとっての購入プロセスの効率化が大きなテーマとなっている。
Dellによると、VCEのほとんどのシステムと、Dell VMware Virtual SAN Ready Nodeは同日に販売を開始し、EMCのコンバージドインフラの参照アーキテクチャとVMWwareに対するサポートは第2四半期に提供を開始するという。また、VCE VxRack System 1000 FLEXの直接販売は同日に、チャネルを通じた販売は第2四半期に開始するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。