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日本株展望

円高進行で日経平均急落--原油反落も要警戒 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-04-06 11:29

原油先物の反落に警戒

 資源安ショックが世界景気を悪化させる不安が続いていたが、2月中旬以降、原油先物価格が反発したことで不安が後退していた。資源国の株や通貨が上昇していることが投資環境の改善につながっていた。

 ただし、窪田氏は、4月17日にかけて原油先物が反落する可能性があると考えているという。足元、WTI原油先物(期近)はすでに反落し始めており、注意が必要だ。

WTI原油先物(期近)推移:1月4日~4月4日

WTI原油先物(期近)推移:1月4日~4月4日

 原油の反発は、4月17日に予定されているOPEC/非OPEC主要産油国の会合で増産凍結が合意されるという見通しに基づくものだ。ここに、2つのリスクがある。

(1)増産凍結が合意できないリスク

 イランは増産凍結に合意しない可能性がある。イランに一定の増産枠を認めた上で、その他の主要産油国の増産を凍結する案が検討されている模様だ。

(2)増産凍結で合意しても世界的な供給過剰はすぐには解消しない

 増産凍結が実現しても、供給過剰はすぐには解消しない。増産凍結の期待で、2月半ばから上昇している原油先物は、仮に増産凍結で合意しても、いったん材料出尽くして反落する可能性がある。

 原油反発に伴って、資源価格が一斉に反発していることが、金融市場にも好影響を与えていた。足元、原油の反落に合わせて、銅などの価格も反落しており、警戒が必要だ。

LME銅地金価格推移:1月4日~4月4日

LME銅地金価格推移:1月4日~4月4日

 2月中旬から3月にかけて資源価格が全面的に反発したことが、世界的に株が反発する「ミニリスクオン」状態につながった。資源価格が反落すると、世界的にリスク資産が買い戻される流れもいったん終了する可能性がある。

 資源安は資源輸入国の日本に本来はプラスのはずだが、今は逆の影響が出ている。資源安の影響で日本の1~3月企業業績は、かなり大きなマイナス影響を受けている。資源権益の減損、原料在庫の評価損、資源国ビジネスの悪化が日本の企業業績を悪化させた。

 資源価格が反発すると、4~6月の日本の企業業績が大きく改善させる要因となる。足元、資源価格が反発していることが日本株にとっても強材料となっていた。資源の反落は、資源国だけでなく、資源の利用国にとってもマイナスとなる。

 読者の方から時々、「原油価格が上がると日本経済にマイナスでないか」とコメントをいただく。長期的にはその考えでいいだろう。ただし、短期的には、資源安ショックが日本の景気・企業業績にも悪影響を及ぼしている。短期的には、資源価格が上がれば上がるほど、日本株にとって強材料になる。4月は、資源価格が反落するリスクがあることが懸念材料となる。

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