ルータで特定アプリケーションをブロック可能に
今回の強化では、4月8日付でルータの841M Jシリーズのソフトウェアもバージョンアップする。日本語のウェブ画面から「YouTubeへのウェブアクセス」など、特定アプリケーションの利用をブロックできるようにする(図2)。アプリケーションの識別は、IPアドレスやポート番号だけでなく、シグネチャデータを使ってパケットの中身まで見て判断する。
図2:ウェブ画面からアプリケーションごとのアクセス制御を指定可能に
シスコシステムズ 専務執行役員 パートナー事業統括 高橋慎介氏
従来はアプリケーションの利用状況を可視化する使い方だけに限られ、ブロックの指定はできていなかった。今回のバージョンアップでブロックの指定もできるようにした。
販売パートナーは半年で60社から935社に
Startブランドが開始したのは2015年9月。「従来のシスコには、価格が高く、設定や運用が難しいというイメージがあり、中小企業ではシェアが低かった」(専務執行役員パートナー事業統括を務める高橋慎介氏)。この状況を打破するためにStartブランドを開始した。
Startの特徴は、低価格と簡単さを追求したことだ。操作については、管理者向けのCLI(コマンドラインインターフェース)や英語のウェブGUI画面だけでなく、簡単に扱える日本語のウェブGUI画面を搭載。質門・回答や交流に利用できるコミュニティーサイトも用意している。
Startの販売パートナーは、2015年10月時点の60社から935社(3月末時点)へと急速に増えている。935社のうち600社は、これまでシスコと取引がなかった企業であるという。