アドビの「Flash Player」に深刻な脆弱性--米国時間4月7日にパッチを提供へ

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-04-07 12:25

 Adobe Systemsは「Flash Player」のゼロデイ脆弱性が悪用されていることに対し、緊急パッチを準備中であることを明らかにした。この脆弱性は、攻撃者が制御を完全に乗っ取ることを可能にしてしまう恐れがある。

 Adobeは米国時間4月5日のセキュリティアドバイザリで、このゼロデイ脆弱性「CVE-2016-1019」が「Adobe Flash Player」の21.0.0.197以前のバージョンに影響する深刻な問題であることを明らかにした。このバグは「Windows」「Mac」「Linux」「Chrome OS」の各OSに影響する。

 Adobeによると、このゼロデイ脆弱性が悪用されると「クラッシュを引き起こす可能性があり、影響を受けたシステムを攻撃者が乗っ取ることを可能にしてしまう恐れがある」という。

 Adobeはこの脆弱性が活発に悪用されているとの報告を受けており、このことは同バージョンのソフトウェアを使用しているユーザーにとっては良くないニュースだ。アップデートと修正がリリースされるまでの間、Adobe Flash 21.0.0.197以前のバージョンを使っているユーザーは、攻撃に対して脆弱となる。

 同社によると、このゼロデイ脆弱性は、「Windows 10」以前を搭載するシステムでFlash Playerのバージョン20.0.0.306以前を利用しているシステムに対して悪用されているという。現時点では、Flash Player 21.0.0.182で導入された回避策でこの悪用を防ぐことができるとしている。

 Adobeは4月7日にもパッチをリリースする予定だ。当面、ユーザーはFlash Playerを最新のバージョンにしておくことが推奨される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]