求人広告や求人情報など総合人材情報サービスを提供するアイデムは、迅速なアプリケーション開発を目的にPaaSを2015年11月に採用した。日本オラクルが4月7日に発表した。
アイデムはこれまで、オンプレミスの「Oracle Database」上に構築したシステムでデータを集計、分析してきたが、さまざまな切り口で分析できるアプリケーションを迅速に社内で開発できる環境を構築することが求められていたという。同社の中核事業のひとつであるインターネット求人広告の分野では、より精度の高いターゲティングやマッチングへのニーズが高く、アクセスログやユーザーの行動履歴などの大量のデータを今まで以上に迅速に集計、分析できるシステムの構築が急務とされていた。
この課題に対してアイデムはPaaS「Oracle Cloud Service」の一つである「Oracle Database Cloud Service」の採用を決定した。これにより、アイデムはOracle DBのアプリケーション開発機能である「Oracle Application Express(APEX)」を活用して、インターネット求人広告を最適化する新たな集計、分析システムを構築する計画。
オンプレミスと同一のOracle DBを迅速かつ安価な月額費用で利用できる点、必要に応じてオンプレミスとクラウドの間を容易に移行できる点を評価している。APEXは、コーディングなしでウェブアプリケーション開発できることから、新サービスを社内で迅速に開発したいという要件に合致。Database Cloud Serviceに無償でバンドルされていることからコスト面のメリットも評価されたとしている。

Database Cloud ServiceでのAPEX活用イメージ(オラクル提供)