日本株展望

株式相場は長期は企業業績、短期は需給で動く

ZDNet Japan Staff 2016年04月12日 11時28分

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 4月11日の日経平均は、前日比70円安の1万5751円だった。為替を見ながら、神経質な値動きが続いている。午前中は円高が進むのを見て、日経平均の下げ幅が拡大した。為替は一時1ドル107.60円をつけ、日経平均は一時296円安の1万5525円まで下げた。午後は、やや円安に戻り、日経平均は下げ幅を70円安まで縮小した。

 12日の日本時間午前7時現在、為替は1ドル107.96円となっている。11日のCME日経平均先物(6月限)は、1万5710円だった。

株式相場は、長期はファンダメンタルズ(企業業績)、短期は需給で動く

 日経平均の動く方向を予測する場合、大きく分けて、2つの方法がある。1つは、ファンダメンタルズ(企業業績)を予想し、ファンダメンタルズが改善する場合は上昇、悪化する場合は売りと判断する方法だ。

 もう1つ、別のやり方がある。需給を見て、毎日の動く方向を考えるものだ。テクニカル分析とも言われる。「相場の流れに素直についていく」、「相場は相場に聞く」やり方といえる。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏がファンドマネージャーをやっていた時、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、毎日の投資判断に重要な両輪だったという。今回は、窪田氏が実際にやっていた「きわめて単純な」テクニカル分析について説明する。

日経平均の13週移動平均線と26週移動平均線を見る

 まず、日経平均の週次チャートに、13週移動平均線と26週移動平均線のついているものを見てみよう。13・26週移動平均線から、以下の通り、きわめてシンプルに強気・弱気を判断する。

日経平均推移:2015年1月5日~2016年4月11日

(出所:楽天証券経済研究所)
(出所:楽天証券経済研究所)

 まず、見方を説明する。とても簡単だ。13週移動平均線と26週移動平均線が、両方とも上昇基調にある時は「強気」と判断する。両方とも下降基調にある時は「弱気」と判断する。一方が上昇基調なのに、他方が下降基調の時は「中立(判断不能)」と考える。

 13・26週移動平均線がともに上向いている時は、投資家は買いの回転が効いているので、押し目では積極的に買っていきたい意欲を持っている状態といえる。13週線・26週線ともに下向きの時は、多くの投資家が含み損を抱えていて、戻りがあれば売りたいと考えている状態だ。

 今は、まだ両移動平均線ともに下向きなので、この分析では弱気局面が継続していることになる。

 なお、同じ方法で判断すると、東証マザーズ指数は現在「強気」、ジャスダックは「弱気」となる。4月12日現在、短期トレーディングを行うには、為替や海外経済の影響を受けない、東証マザーズの小型成長株の方がいいという判断になる。

 ただし、東証マザーズ指数は、テクニカル分析で「強気」に変わってから既に20%余り上昇しており、やや過熱感もある。マザーズは上げるときも下げるときも、派手な値動きになるので、ここからの投資は、短期売買に徹した方がいいだろう。

 日経平均よりも、ジャスダックの方が先に底打ちするかもしれない。ジャスダックの小型成長株を選別し、ジャスダック市場のテクニカル判断が「中立」「強気」に変わっていく過程で、投資していく考えは有効かもしれない。

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