NECと米国ヒューレット パッカード エンタープライズ カンパニー(HPE)は4月12日、企業ネットワークの基盤構築に関する戦略的なグローバル提携を拡充し、無線LANとSDNを連携させた統合ソリューションを共同開発し、グローバルに提供していくことに合意したと発表した。
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両社は2014年3月、これまでのIT分野における協業関係を、企業向けネットワーク分野ならびにSDNの領域まで拡大しているが、今回この戦略的な提携を強化し、無線LAN領域にも拡大する。
企業のネットワーク基盤には今後、多様なデバイスからのトラフィック増への対応と、複雑化するセキュリティへの対応が求められ、無線LAN通信とSDN技術を最大限に活用したシンプルなネットワーク管理機能を備えた次世代ネットワーク基盤への移行が求められている。
こうした課題に対しNECとHPEは、両社の関連製品の連携と最新技術における協力を進め、企業ネットワークのエッジからコアにいたるまで、有線/無線を統合したネットワーク基盤をSDN技術で最適化し、提供していく。これにより、企業は既存のネットワーク基盤を、モビリティ/IoTに対応できる次世代ネットワーク基盤へと進化させることが容易になるとしている。また、共同開発したソリューションは、両社で連携してグローバルに企業ユーザーへ提供する。
今回の連携強化の要点は以下の通り。
共同ソリューション開発
ソリューション開発では、両社の既存顧客の投資保護を実現しつつ、技術革新のメリットが享受できるように進めていく。まず初期段階として、NECのSDNコントローラ「UNIVERGE PF6800」、音声ソリューション、マネージドサービスと、HPEのAruba無線製品群、スイッチとの連携を進める。
グローバル展開
両社は連携して、共同開発したソリューションを、日本を含めグローバルに提供していく。グローバル展開にあたっては、まずはオーストラリアをはじめとしたアジア太平洋地域からはじめ、南北アメリカ、ヨーロッパへと順次提供範囲を拡大する。