同じく新製品のSystemDirector Enterprise for Reportは、帳票システム開発でのイメージと結果のギャップを埋めるため、帳票レイアウト仕様書から帳票フォームとテストデータを作成し、打ち合わせの現場で印刷イメージを共有するという。具体的にはExcel上で帳票レイアウトを作成し、そこからSVF帳票フォームやテストデータを自動生成する。
こちらも今後のバージョンアップで、ウィザードに答えることで帳票バッチアプリケーションの作成、帳票データを取得して帳票フォームとオーバーレイする帳票アプリケーション作成ツールの実装を予定している。
SystemDirector Enterprise for Reportで実装、実装予定の機能
既存の「SystemDirector for Java」「同 for .NET」「同 for Smart Device」「同 for Batch」の機能強化も図られる。
Javaアプリケーション開発を効率化できるというSystemDirector Enterprise for Javaは、Java EE（Enterprise Edition）7のJSF（JavaServer Faces） 2.2やW3CのHTML5 Form 2.0に対応した画面設計機能や、関連するアプリケーションの自動作成機能、2重送信などのセキュリティ対策を施したフレームワーク機能強化などを備える。
SystemDirector Enterprise for .NETはWindows 10やVisual Studio 2015、.NET Framework 4.6.1、SQL Server 2014に対応。SystemDirector for Smart DeviceはWindows 10やiOS 9.2、Android 6.0に対応し、マルチプラットフォームアプリケーションのソースコード一元化を実現した。SystemDirector Enterprise for BatchもVisual Studio 2015やOffice 2013、.NET Framework 4.6.1、log4J 2に対応する。
出荷日はいずれも4月28日から。業務アプリケーション数1000本のシステムに対して、基本機能を3カ月利用する場合の税別最低価格は次の通り。
- SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suite＝25万円から
- SystemDirector Enterprise for Report＝30万円から
- SystemDirector Enterprise for Java＝50万円から
- SystemDirector Enterprise for .NET＝15万円から
- SystemDirector Enterprise for Smart Device＝15万円から
- SystemDirector Enterprise for Batch＝100万円から
導入時は別途導入サービスの購入が必要となる。4月からNEC Cloud IaaSとAmazon Web Servicesを対象にSystemDirector Enterprise製品群を期間・従量制ライセンスで販売する。
SystemDirector Enterpriseの全体構成（NEC提供）
