Microsoftは、米ラスベガスで米国時間4月16日から開催されている「National Association of Broadcasters(NAB)Show 2016」で、動画分析のための音声及びコンピュータビジョンサービス、「Azure Media Analytics」のパブリックプレビュー版を発表した。
このサービスは動画の安定化や動きの検出から、顔認識や、感情の計測(喜びや悲しみ、驚き、怒り、軽蔑、恐れ、嫌悪など)に至るまでのさまざまな機能で構成されている。
Azure Media Servicesの主席プログラムマネージャーMilan Gada氏は「われわれが発表するこのサービスは、公的な安全機関や政府、調査機関から、小売業や教育、自動車製造などの業界に至るまでの、さまざまな顧客からのフィードバックと要望に基づいている。われわれは、大量の動画を管理、処理、調査するために必要となる人的資源をAzure Media Analyticsによって削減することで、生産性の向上を図ろうとしている」と述べている。
Microsoftは同ツールの応用例として、顧客のクレーム連絡からよくある不満に関するデータを抽出したり、ユーザーが生成した大量のコンテンツのなかに不適切なものが含まれていないかどうかを自動的にチェックするといったものを挙げている。
この技術は監視にも応用できる。同社は「IP接続されたカメラの増加で、監視映像の量が爆発的に増えている。手作業による監視映像のチェックは時間がかかり、人為的なミスも起こりやすい」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。