Amazon Web Services(AWS)は米国時間4月19日、自動化されたセキュリティ評価サービス「Amazon Inspector」の一般提供を開始するとともに、「Amazon Elastic Block Store(EBS)」向けの新たなストレージオプションとして「Amazon EBS Throughput Optimized HDD(st1)」と「Amazon EBS Cold HDD(sc1)」という2つのボリュームタイプを追加したと発表した。
Amazon Inspectorは、同社の「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上に配備されたアプリケーションのセキュリティを評価して問題や脆弱性の有無を洗い出すとともに、標準への準拠度合いを導き出すことを目的としたサービスだ。このサービスには無償トライアルが用意されており、各顧客は最初の90日間、最初の250回の評価を無償で実施できる。無償トライアルが終了した後の価格体系は以下の通りだ。
また、「Amazon EBS」向けに追加されたThroughput Optimized HDD(st1)とCold HDD(sc1)の価格は月額0.025ドル/Gバイトから。これらのボリュームタイプは、ログの処理やデータウェアハウス向けワークロードを意図したものとなっている。
AWSによると、同社はソリッドステートドライブ(SSD)のサービスに注力してきているものの、ビッグデータのワークロードにおいて、HDDはブロックストレージ用の最適なオプションであり続けているという。
同社は上記の発表に加えて、オンプレミスデータのクラウドへの移行を促すために「Amazon S3 Transfer Acceleration」という新機能を発表した。
Amazon S3 Transfer Accelerationは、最適化されたネットワークプロトコルとAWSの先進インフラを採用することで、データの転送効率を50〜500%向上させる。また同社は、データ移行のさらなる高速化を目指し、80テラバイトというより大容量の「Amazon Import/Export Snowball」アプライアンスも追加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。