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米国DataCore Software Corporationの日本法人データコア・ソフトウェアは4月21日、新たに策定した事業戦略「DC2」の展開を5月より開始すると発表した。DC2新戦略は、SDSにおけるデータコアの17年に及ぶ経験から蓄積された知見と、独自のParallel I/O技術を活かし、新規参入の激しい市場であるハイパーコンバージド分野での成長を狙っていくための戦略であるという。
データコアは自社を“データインフラストラクチャーソフトウェアカンパニー”と規定、SDSプラットフォームのほか、コンピューティング、ストレージ、仮想化環境、ネットワークといった機能を統合するハイパーコンバージド(HC)インフラストラクチャの構築に関連する製品を有している。
また、2月16日付と3月29日付での発表では、100GHz級サーバのSPC-1上位10社の中で、最速の応答時間と最高の価格性能比を達成している。具体的には、データコアのパラレルI/O技術により、エンタープライズ級のデータベース作業負荷を同時に実行しながら100マイクロ秒の応答時間で1.5M超(1,510,090.52)のSPC-1 IOPSをもたらし、SPC-1 IOPS当たり9セントのSPC-1 Price-Performance(価格性能比)を達成したとのこと。
今回のDC2新戦略では、このSPC-1による世界記録達成を機に、製品ラインアップ拡充と流通チャネルの開拓に取り組んでいき、2018年まで向こう3年間の販売額伸張率が、市場全体のそれの3倍となることを目標に販売体勢を充実させ、ソリューションの普及に取り組んでいくという。
本戦略における具体的な施策は以下の通り。
製品ラインアップ拡充、新たな製品構成
製品ラインアップでは、自社初となるアプライアンスの供給を新たに開始し、「DataCore Parallel Server」および「DataCore Hyperconverged」において、サーバベンダーとの協業により、アプライアンスを提供する。Hyperconvergedアプライアンスは、サーバベンダーと協業してハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)を構築するアプライアンスとして提供、接続確認・初期設定済みで出荷するという。なお、提携先サーバベンダーとの協業体勢については、サーバベンダー製品とのさまざまな組み合わせに柔軟に対応し、提携先との協業を積極的に拡大推進していく方針で、複数の国内大手と協議を進行中とのこと。
また、現行「SANsymphony-V」製品を更新する形状でStorage仮想化領域の製品構成を新たにするほか、圧倒的なI/O性能を活かして従来のインフラストラクチャーに掛かる経費を格段に圧縮する新製品「DataCore Parallel Server」も投入していく。
新アプライアンスや新製品などは、発表可能になり次第、報道発表を行う予定。
新たな流通チャネル
流通チャネルに関しても、新たなチャネルの開拓確保により供給ルートを拡げ、より多くのパートナーにデータコアの認知を高め、理解の深化を図っていく。今回、従来からのディストリビューターであるソフトバンク コマース&サービスに加えて、ネットワールドが新たにデータコアのディストリビューターとして加わった。