NTTドコモ・ベンチャーズは4月21日、ドローンを活用したデータ収集のEnd to Endソリューション、データ解析ソフトウェア、ドローン向けのプラットフォームを提供するカナダのPrecisionHawkに対して出資を実行したと発表した。ドコモ・ベンチャーズは同社の運用するファンドを通じて、PrecisionHawkが実施する投資ラウンドへ参加し出資を実行した。
PrecisionHawkは、ドローンを活用した効率的なデータ収集・解析サービスを提供しており、そのためにAIにより経路を自動計算する機体や、観測対象にあわせて交換可能な高精細カメラ、飛行経路を自動生成するソフトウェアなど、飛行に必要な全てのツールが準備されている。収集したデータは「Data Mapper」として展開しているデータ解析サービスにより、現場で即時に精査・点検した後、クラウドサービス上で加工・共有することが可能。また、ドローンを安全に運行させるため、空域情報や衝突回避を支援する機能を持った低高度空域安全プラットフォーム「LATAS(Low-Altitude Traffic and Airspace Safety Platform)」を開発、提供している。
同社は現在、アメリカ連邦航空局(FAA)の推進する「Pathfinderプログラム」ならびアメリカ航空宇宙局(NASA)の推進するUTM(Unmanned aircraft system Traffic Management)プログラムに参画し、ドローン運行の高度化に向けた活動を行っている。
ドコモ・ベンチャーズでは、このようなPrecisionHawkの取り組みが、NTTグループ及びドコモグループの今後のドローン活用分野における各種のビジネス創造への貢献するものとして、高い期待を寄せているとのこと。