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2017年度は企業でのコンテナ活用を定着させる:レッドハット望月社長

羽野三千世 (編集部)

2016-04-25 07:38


レッドハット 代表取締役社長 望月弘一氏

 レッドハットは4月20日、2017年度(同社会計年度2016年3月~2017年2月)の事業戦略説明会を開催した。同社 代表取締役社長 望月弘一氏は、「今年度は、向こう10年を見据えたビジネス基盤を築く年にする」と説明。(1)OpenStackでトップシェアを獲得すること、(2)「Ansible」ビジネスの立ち上げ、(3)「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」 と「OpenShift」を核に企業でのコンテナ活用を定着させること、(4)クラウド、オンプレの両分野でRHELのトップシェアを維持すること—の4点を最重要テーマに挙げた。

 2016年度のグローバルでの業績は、売上高が前年度比15%の20億5000万ドルで、56四半期連続での売り上げ成長を達成した。特に、「Red Hat JBoss Middleware」や「OpenShift Enterprise」などアプリケーション開発基盤ビジネスの伸びが売上増をけん引したとする。望月氏によれば、日本法人の業績もグローバルと同等の成長を達成し、「RHEL OpenStack Platform」の売上成長率はOpenStack市場成長率の1.5倍だったという。

 現在、同社の全体売上高に占めるRHELの割合は8割。OS市場の成長がほぼフラットで推移していることを受けて、2020年までにRHEL以外の売り上げを5割まで引き上げたいとする。そのための施策として、2017年度は、OpenStack、Network Functions Virtualization(NFV)のビジネスに投資を拡大するほか、2015年10月に買収した構成管理ツールAnsibleのビジネス立ち上げや、RHELとOpenShiftによる企業でのコンテナ活用の定着を急ぐ。「RHELについても10%の売上成長を目標に、メインフレームやWindowsからシェアを奪っていく」と望月氏。

CCSPの拡大でOpenShift、JBossビジネスを伸ばす

 OpenShift、JBossのビジネス拡大のための具体策としては、認定クラウドプロバイダ(CCSP)との連携を強化していく。現在、国内CCSPはIBM、Google、Microsoft、AWS、NTTコミュニケーションズ、富士通、VMWareなどの主要パブリッククラウドベンダーを含む40社。「CCSPの中でRHELを担いでいるパブリッククラウドベンダーに、OpenShift、JBossも担いでもらうよう働きかけていく」(望月氏)

 同時に、プライベートクラウド向けのOpenStackビジネス伸長に向けて、ハードウェアベンダー各社との連携も強化。OpenStack環境の構築を手掛けるSIパートナーと密に技術連携していくとした。NFV分野では、NEC、Cisco、Nokiaなどネットワークベンダーとの協業を強化していく。

 エンタープライズでのコンテナ利用拡大に向けては、RHELやOpenShiftなどの提供を通じてコンテナ開発環境を整備することのほかに、コンテナアプリケーションの認定制度の導入、国内でのコンテナ技術者育成支援を実施する。そのほかの新規ビジネスとして、クラウドサービス「Red Hat Managed Service」、RHEL向けの運用管理ツール「Red Hat Insights」のプロモーションを強化していくとした。

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