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がむしゃらに働くだけで生産性は上がらない。職場には「遊び」が必要だ

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-05-06 06:00

 Googleでは、従業員が勤務時間中にバレーボールやボルダリング、ボウリングなどを楽しんでいる。LinkedInでは、テーブルサッカーや卓球で、電子メール回答業務の息抜きをする。従業員同士がチームを組んで、ゴルフをする日を設けている銀行や信用組合もあるし、ある農業関連企業では、午後全部を当てて従業員のグループで野球観戦に行っている。

 National Institute for Playの創立者でもあるStuart Brown博士は、「従業員に、本人が望む、楽しめる活動をさせることで、生産性や意欲が向上することを示す十分な証拠がある」と述べている。

職場に遊びを取り入れることは重要か?


提供:iStock/Wavebreakmedia

 多くのチーム運営者は、答えは「イエス」だと考えている。少なくとも多くのリーダーは、プロジェクトチームの雰囲気をリラックスさせるため、そしてチームメンバーがプロジェクトの次の作業以外の話題でお互いに繋がりを作れるようにするため、社外でランチを食べたり、ランチにピザを取ったりといった工夫を以前からしてきた。これは、従業員がお互いの人となりを知ることにも繋がり、チーム内での信頼と協力関係の醸成にも役立つ。また、従業員のいらつき、無断欠勤や病気、事故や生産性の低下など、プロジェクトチームが疲弊してきた兆候が現れてきたときのストレス解消にも有効に働く。

 あるITマネージャーを務める知人は、「わたしの最高の部下は、プロジェクトやシステムに問題が起きたときにはいつもなんとかしてくれていた。しかし物事がうまくいっているときにも、彼は手を抜くことができなかった。わたしが疲弊や不安の兆候が出ていないかに注意を払うのは、そういう種類の状況だ。そういうタイプの人間には、たとえばゴルフに行けと命令する必要がある」と述べていた。

 その一方で、毎日厳しい締め切りに追われるようなことはなく、同じ作業を繰り返す仕事もある。そういう仕事をする従業員の敵は、単調さだ。ランチでピザを取ったり、野球観戦に行ったりすることは、そういう人たちの活力を取り戻すことに繋がり、尊重されていることを伝えることにもなる。

業務時間が減ってしまうのでは?

 筆者は数年前に欧州でマネージャーを務めていたとき、週当たりの業務時間は短いにもかかわらず、米国のオフィスよりも生産性が高いことに気づいた。

 職場に遊びを取り入れることの恩恵について、もう一つ触れておくべきことがある。トップ役員や直接の上司がバレーボールをしたり、レクリエーションでハンバーガーを焼いたりしているの従業員が見ると、上司たちに人間的な面があることを理解する。この印象は長い間従業員の中に残り、上司を人間的で、アプローチしやすい存在に感じさせる効果がある。

 調査会社TINYpulseが実施した、世界の30社で働く4万人の従業員を対象とした2013年の調査によれば、仕事に満足している従業員がそう感じる一番の理由は、職場での人間関係に満足していることだった。また、仕事上の自由や自立性、柔軟性に加え、そのようなオープンな環境を作る上司も高く評価されている。遊びやピザランチなどの楽しみを職場に持ち込むことは、人間的な環境を醸成する。それによって従業員の離職率は下がり、生産性も向上する。これこそが、経営者が職場に積極的に遊びを持ち込むべき理由だと言えるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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