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日本株展望

中国の鉄鋼市況上昇は続くのか - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-04-27 10:31

JFEが発表した決算内容について

(1)前期(2016年3月期)実績

 売上高が前年比11%減の3兆4317億円、経常利益が同72%減の642億円、純利益が同76%減の336億円だった。前期実績は、事前に発表されている見通しとほぼ同じで、サプライズはなかった。

 なお、JFEによると、前期決算では、一過性要因(高値の原料在庫を保有している効果など)が780億円の利益引き下げ要因となっていた。一過性要因を除くベースでは、前期経常利益は1400億円であったことになる。

(2)今期(2017年3月期)見通し

 会社側は、今期予想を発表しなかった。その理由について、「鉄鋼事業の主原料価格、鋼材販売価格等について先行きを見通すことが困難な状況であるため」としている。ただし、「原料・製品価格について、足下の水準が継続する前提とすると、連結経常利益は、前期並みの650億円を見込んでいる」とのことだった。

 楽天証券経済研究所では、前期の経常利益に前期の一過性損失を加えた1400億円あたりが見込まれると考えていたという。650億円しか出ないとなると、ネガティブだ。

 ただし、JFEの説明によると、今期経常650億円予想の前提となる「足下の水準」の「足下」は3月末のことだそうだ。4月にさらに鉄鋼市況が急騰していることは、反映されていない。4月の急騰まで勘案すると、今期連結経常利益は、1400億円以上が見込まれることになると推定される。

(3)投資判断

 中国の鉄鋼市況上昇の継続性に会社は半信半疑だ。ただし、それでも、窪田氏は今、JFE HLDG(5411)、新日鐵住金(5401)の2社を少しだけ買ってみていいと考えているという。不透明要因が残っているので、少しだけにしておく方がいいだろう。不透明要因がなくなった時には、株価は好材料を織り込み済みになっていることが多いので、今の段階で投資判断をする必要がある。

 中国景気の回復によりもっと確信が持てるようになれば、神戸製鋼所(5406)、三井物産(8031)、三菱商事(8058)などにも、投資を拡大できるようになる。中国景気の状況を、今しばらく注意してみておく必要がある。

 本記事は、4月21日の記事「中国景気は本当に持ち直しているのか」の続きに当たる。

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