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HPEがコンポーザブルアーキテクチャで先駆けた「Synergy」 - (page 2)

末岡洋子

2016-05-02 07:30

 HPEが「このレベルでコンポーザブルを実現したのは初」というSynergyは、3つのピラーにより構成される。サーバ、ストレージ、ネットワークを考慮することのない流動性のあるリソースプール(1)があり、ワークロードが必要とするコンピュートやストレージなどを定義したテンプレートが構成する“インテリジェンス”(2)がこれをラッピングする。

 これにより、インフラそのものがアプリケーションをサポートするリソースを見つけてコンポーズする。インテリジェンス部分がファームウェアやドライバの更新といったインフラのライフサイクル管理を行うため、面倒な管理作業も削減できるという。

 リソースプール(1)とインテリジェンス(2)へのアクセスは、Unified API(3)を利用する。これにより、コードを書く感覚でインフラの設定が可能になるという。

HPEが定義するコンポーザブルインフラとは可変的なリソースプール、ソフトウェア定義による管理、ユニファイドAPIの3つのピラーを持つ
HPEが定義するコンポーザブルインフラとは可変的なリソースプール、ソフトウェア定義による管理、ユニファイドAPIの3つのピラーを持つ

 メリットは数知れない。静的なインフラではオーバープロビジョニングなどリソースの無駄があったが、コンポーザブルではリソースを効率よく利用できる。

 管理面では、サーバ、ストレージ、ネットワークとばらばらに管理ツールがある状態から、インテリジェンスによりこれらのリソースを一元的に管理できる。実装は高速になり、Unified APIにより「Microsoft System Center」「vCenter」など他社の技術やHPEの「Operations Orchestration」などの管理技術やOpenStack、Docker、Chef、Ainsibleなどのオープンソース技術も統合できる。

 「これまでのインフラ管理もクラウドネイティブの新しい開発でも、同じインフラやAPIを利用できる」とMacDonald氏。ITスタッフは管理作業から解放されるため、よりクリエイティブで、価値を生み出す業務に時間を割けるという。

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