Microsoftは、リージョンによって1Gバイトあたり0.01ドルの月額料金でストレージを提供する「Cool Blob Storage」の一般提供を開始した。
新しい「Cool」ストレージプランは、1Gバイトあたりの月額料金が安価なAWSの「Glacier」やGoogleの「Nearline」と同様のサービスを「Microsoft Azure」ユーザーに提供する。Microsoftのサービスは、頻繁に必要とされるわけではないデータについても、高速アクセスを重視している。
今回、Microsoftは料金の安い「Cool」ストレージプランに加えて、1Gバイトあたりのストレージコストが割高な「Hot」ストレージプランも用意している。料金は冗長プランによって異なり、最も安いのはローカル冗長ストレージである。
Coolストレージは現在、米国と欧州、日本、東南アジアの一部のリージョンで提供されているが、リージョンによって、料金は1Gバイトあたり0.01ドル~0.016ドルとさまざまだ。
米国西部リージョンやオーストラリア、ブラジル、インドでは利用できないが、Microsoftによると、今後、より多くのリージョンで提供が開始される予定だ。
コスト、そして、データをCoolとHotのどちらに保存するかの決定に影響を及ぼすもう1つの要素は、必要なデータへのアクセス頻度だ。CoolアクセスのコストはHotアクセスの約2倍だ。
もちろん、ユーザーは自らのデータ使用要件を評価する必要があるが、Microsoftによると、Coolストレージはバックアップやアーカイブデータ、メディアコンテンツ、科学的データなど、長期にわたって保管されるがアクセス頻度は月に1回未満のデータに適しているという。
Microsoftが保証している可用性についても、Hotアクセスプラン(99.9%)の方がCoolアクセスプラン(99%)よりわずかに高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。