海外コメンタリー

Linux管理者が最初に覚えるべき5つのコマンド

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2016年05月11日 06時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Linuxはエンタープライズ市場で確固たる地位を確立した。多くの企業ではバックボーンにLinuxが使われている。また、ビッグデータの世界でも大きな役割を演じている。読者がITの分野で昇進したいと考えているなら、いずれはLinuxについて学ぶ必要がある。

 そして、最近ではLinuxのGUIツールもほかのプラットフォームのものに引けを取らない水準になったものの、一部の作業には、多少はコマンドラインに関する知識も必要だ。では、どこから勉強を始めればいいのだろうか?まずはあらゆるLinux初心者が始めるところから手を付けるのがいいだろう。この記事では、新人Linux管理者が覚えるべき最も重要な5つのコマンドを紹介する。

1.man

 これが1番に来ることについては、予想できた人も多いだろう。「man」コマンドは、Linux教育のスタート地点として最も適したコマンドだ。これは間違いない。読者が使っているプラットフォームにも、大量のヘルプファイルが用意されており、いつでも必要なコマンドについてすぐに調べられるようになっている。たとえば、急いで「ip」コマンド(「ifconfig」の代わりに使われるようになったコマンド)について知りたいとしよう。「man ip」というコマンドを実行すれば、このコマンドについて知る必要のある情報をすべて得ることができる。


図A

 システムで使用するほぼすべてのコマンドにmanページが用意されており、すべてのページが決まった書式に従って書かれている。記載されているのは、コマンドの構造、すべてのフラグ、スイッチ、オプションに関する情報、コマンドの文法、コマンドの履歴、関連するコマンドなどだ。もし誰かに「RTFM」と言われたら、この「M」は「manページ」を意味すると思ってほしい。

2.ls

 Windowsにある「dir」コマンドは、Linuxには存在しない。その代わりに、「ls」を使う。このコマンドは、ディレクトリの中身をリストアップするものだ。しかし、表示できるのはファイル名のリストだけではない。「ls」にはさまざまなスイッチが用意されている。たとえば、「ls -l」を使用すれば、各ファイルの詳細情報(パーミッション、ファイルサイズ、タイムスタンプなど)を表示することができる。また「ls -la」を使用すれば、隠しファイルを表示することもできる。


図B

 もし下位フォルダの内容を調べるために、再帰的にリストを表示したければ、「ls -R」を使う。「ls」でできることについて、もっと詳しく知りたければ、……いや、こんな時に何と言われるかは予想が付くだろう。RTFM(manを読め)!

3.mv

 「mv」コマンドの機能は1つだけで、それを上手にこなす。このコマンドが持つ機能は、ファイルやフォルダの移動だ。しかし、この説明は完全ではないと言う人もいるだろう。mvコマンドは、ファイルやフォルダの名前を変えることもできる。もちろん、正しく理解していればお分かりの通り、ファイルやフォルダの名前を変えるということは、ある場所から他の場所へと移動し、違う名前を与えるということと同義だ。言い換えれば、「mv test test1」というコマンドは「test」という名前のファイルを、同じディレクトリに移動し、違う名前に変更するということを意味している。


図C

 このツールを使うときには注意が必要だ。たとえば、「test」というファイルと、「test1」というファイルがあったとする。そして、「test」というファイルの名前を変えようとして、間違って「mv test test1」というコマンドを実行してしまったとしよう。この場合、既存の「test1」というファイルは上書きされてしまい、ファイルの内容は消えてしまう。これを避けるためには、「-n」オプションを使用すればよい。このオプションを指定すると、既存のファイルを上書きするのを防いでくれる。つまり、「mv -n test test1」というコマンドは「test1」を上書きすることはない。これは、誰もが注意すべき点だ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]