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日本株展望

円高はどこまで続くのか--鍵を握る米景気動向

ZDNet Japan Staff

2016-05-09 11:10

楽天証券経済研究所長 兼 チーフストラテジスト 窪田真之氏の見解を紹介する

 5月2日週の日経平均は、為替を見ながら神経質な動きが続いた。連休谷間の2日は1ドル106円台に進んだ円高を嫌気して、518円安の1万6147円と急落した。連休後の6日の日経平均は、41円安の1万6106円だった。

 連休中に海外市場で一時1ドル105.50円まで円高が進んだが、その後107円まで円安に戻ったので、日経平均の下げは小幅だった。ただ、これで円高トライが終わったと考えられないことから、上値も重くなった。

 5月9日週の日経平均も引き続き、円高への警戒感から上値の重い展開となりそうだ。発表中の3月決算が全般にさえない内容であることも、上値を抑える。前期(2016年3月期)決算はほぼ織り込み済みだが、今期(2017年3月期)業績予想が、低めに出てくることに警戒感が高まっている。

 ただ、日経平均はPERやPBR、配当利回りなどの株価指標から見て割安と考えられる水準まで下がっている。1ドル105円を割れる円高が進まない限り、下にも大きくは動かないと予想している。今週の日経平均は1万6000円を中心としたボックス圏の動きとなりそうだ。

4月の米雇用統計がネガティブサプライズ

 6日に、4月の米雇用統計が発表になった。注目の非農業部門雇用者数が前月比16万人増と予想以上に少なく、ネガティブサプライズとなった。米景気が好調と判断される20万人増を下回ったことから、米景気にも減速感が出ていると考えられた。

(出所:米労働省)
米雇用統計:非農業部門の雇用者増加数(前月比):2014年1月~2016年4月(出所:米労働省)

 雇用統計発表後、6月の利上げがやや難しくなったと解釈され、一時1ドル106.43円まで円高(ドル安)が進んだ。ところが、その後、再び1ドル107円台に戻った。投機筋の円買いポジションが過去最高まで積み上がっており、一旦、円買いポジションを閉じる動きも出たと考えられる。

 ここから、さらに、円が高値をとっていくのか、しばらく円高が止まるのか、米国の利上げ見通しが復活するか否かにかかっていると思われる。

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