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日本株展望

円高はどこまで続くのか--鍵を握る米景気動向 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-05-09 11:10

円高(ドル安)がどこまで続くか?鍵を握る米景気動向

 6月にも米FRB(中央銀行)が利上げをする見通しが広がれば、円安(ドル高)に反転する可能性がある。ところが、重要指標である4月の米雇用統計が弱かったために、目先、利上げが難しいとの見方が広がり、円高圧力が高まった。

 米景気の現状をどう読んだらいいのだろうか。米国在住のアナリストによると、肌感覚での米景気は強いようだ。IT、消費、サービス産業が好調だからだ。世界最大の原油輸入国だった米国が世界有数の産油国に変わった「シェールガス・オイル革命」の追い風はまだ続いていると思われる。

 エネルギー価格の低下を受けて、米国の原油需要は拡大が続いている。米国人の好きな大型車が良く売れて、小型車が売れなくなっている。安価なエネルギーが自国から大量に出るようになった恩恵は大きく、米景気は簡単には腰折れしない状況と考えられる。

 問題は、ドル高と最近の原油急落だった。1~3月はドル高で製造業(輸出産業)が悪化した。また、原油急落を受けてシェールガス・オイル産業がダメージを受けた。

 それでも、米景気がこれまで堅調だったのは、米国のIT、消費、サービス産業が好調だったからだ。4月以降、ドルは主要通貨に対して全面安になった。原油価格は反発が続いている。米景気に持ち直しの期待はあったのだが、4月の雇用統計は不振だった。ただ、4月の雇用統計は速報値であり、後から修正される可能性もある。

 しばらく4月以降の景気指標の出方を慎重に見ていく必要がある。世界景気減速の影響を受けて、米景気がここから悪化に向かうのか、あるいは、ドル安・原油高を受けて回復に向かうのか見極める必要がある。

 米景気が回復に向かい、6月にも利上げという話が出れば、円安に反転すると考えられる。ただし、そうならない限り、円がさらに高値トライを続ける可能性もある。

ドル安・原油高を受け、米インフレ率は上昇基調が続きそう

 米国のコアCPI(消費者物価指数)の上昇率は、既に米FRBがターゲットとしている2%を上回っている。

(出所:米労働省)
米国のインフレ率(CPIコア指数と総合指数の前年比上昇率):2015年1月~2016年3月(出所:米労働省)

 最近、ドルが主要通貨に対して全面安になったことから、米国で輸入物価が上昇し、今後、インフレ率がさらに高まる可能性もある。

 また、原油価格が上昇していることを受けて、今後、エネルギー価格を含むCPI総合指数の上昇率も高まる見込みだ。インフレ率を見ていると、米FRBは追加利上げをすべきタイミングに入っていると考えられる。米FRBは年末に1回だけ、追加で0.25%の利上げを実施すると予想する。

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