--一方で、紙としての雑誌も続けている。今後どのようにデジタルと紙のバランスをとる?
現在、売り上げはデジタルが3割弱に達しています。ここにはデジタル広告、デジタル雑誌、それにECが含まれます。利益でみるとデジタルは4割。デジタルが伸びていて利益が出ていないというところもあると聞きますが、われわれは健全に成長しています。
定期的に5年計画を出しており、現在、2018年をにデジタルの割合を50%に持っていきたいというターゲットを設定しています。
紙は引き続き大切な媒体であり、なくなるとは思いません。デジタル時代になっても、強い媒体、そして良い媒体は、紙でも残るとみています――ビジネルモデルは変わっていくでしょうが。まだまだ紙媒体も存在意義がある。
紙媒体には他のメディアにはないメリットがたくさんあります。例えば、他のメディアに加えると、紙媒体は集中(アテンション)が高い。それから品質。製品そのものの品質もありますし、一部のクライアントにとって(紙媒体は)マーケティングツールとして大きな潜在性があります。
メインではないかもしれなませんが、紙媒体はビジネスとしては今後も存続すると思います。

エル・ショップの取り扱い点数は1万5000 点以上、会員数は非公開という
--今後のメディア業界をどのように展望している?
紙媒体は紙媒体で力を入れていきます。弊社では紙の広告ビジネスも年5~7%で成長しています。紙のいいところとデジタルのいいところの組み合わせになると思います。社内でマインドセットを変えようとしています。編集者はもちろん、トップから現場まで頭の中ではデジタル中心で考えて活躍しようと呼び掛けています。
雑誌も発行しているが、インターネットにも力をいれる――今年から発想を変えて、プロダクトのあり方、コンテンツの発信の方法、スタッフの育成、人材といろいろな面で変えたい。
我々の基本的なスタンスはデジタルカンパニーです。