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日本株展望

ニ極化するPER--製造業が低く、非製造業が高い

ZDNet Japan Staff

2016-05-10 11:20

 5月9日の日経平均は109円高の1万6216円だった。為替が1ドル107円台後半へやや円安に動いたことから、日経平均に買い戻しが入った。円高で売られ、円安で買い戻される為替連動相場が続いている。

 この日、麻生財務相が、為替市場での急激な円高に対して「当然介入の用意がある」と語ったことが話題になった。米国が4月下旬に日本を為替操作国として監視リストに入れたため、日銀は円売り介入をできないという見方が広がり、円高に拍車がかかったが、麻生財務相はその見方を否定した。

 10日の日本時間午前6時30分現在、為替は1ドル108.40円だ。麻生発言が単なる口先介入なのか、本当に介入を実施するのか、見極められていない状態だが、為替はやや円安に動いた。9日のCME日経平均先物(6月限)は1万6275円となった。

 今回は、サービス化社会への対応力を反映し、二極化するPER(株価収益率)について、天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

二極化するPER(株価収益率)、製造業が低く、非製造業が高い

 東証株価指数(TOPIX)の平均PER【注】は、現在、15.5倍だ。10年前には20倍以上あったが、その後、低下が続いている。その頃と比較して、日本株はPERで見て割安になったといえる。

【注】PERとは

 PERは、株価の割安度を示すもっとも代表的な株価指標だ。ピー・イー・アールまたはパーと呼ぶ。株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示している。倍率が高いほど株価は割高、倍率が低いほど株価は割安と判断される。

 ただ、個別銘柄を見ると、PERは二極化していることが分かる。製造業のPERが低く、非製造業のPERが高いことがわかる。製造業は、利益が不安定なので、PERで高い水準まで買われにくくなっている。

 例えば自動車株がそうだ。現在、高い利益をあげていても、リーマンショックのような不況があると、赤字に転落する可能性がある。世界経済に不安要因が増える中、日本の自動車株はPER10倍前後に据え置かれ、株価の上値は重くなっている。

 製造業と同様に、金融業もPERが低くなっている。マイナス金利時代を迎え、製造業と同様に、利益が不安定化するとの懸念が出ているためだ。

 一方、サービス、情報通信など、非製造業は好調だ。円高や世界景気悪化の影響を受けにくく、安定的に需要が伸びる恩恵を受けている。収益基盤が安定している非製造業はPERで高く評価される傾向がある。

PERの低い製造業・金融業、PERの高い情報通信・サービス・小売業:5月9日時点

(注:楽天証券経済研究所が作成)
(注:楽天証券経済研究所が作成)

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