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日本株展望

円安で日経平均が反発--為替連動相場が続く

ZDNet Japan Staff

2016-05-11 12:32

 5月10日の日経平均は349円高の1万6565円だった。取引時間中に、為替が1ドル108.84円まで円安に動いたことが好感された。円高で売られ円安で買い戻される為替連動相場が続いている。

 為替は、ロンドン市場に入って1ドル109.27円まで円安が進んだ。11日の日本時間午前6時現在も、109.27円だ。同時刻のCME日経平均先物は1万6780円だった。このことについて、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

ドル円為替レートに連動する日経平均

ドル円為替レートと日経平均の動き:2016年1月~5月(10日まで)

(注:楽天証券経済研究所が作成)
(注:楽天証券経済研究所が作成)

 日本経済は、円安から大きな恩恵を受ける一方、円高ではダメージを受ける。以前より、日経平均は円安で買われ、円高で売られる傾向が強かったのだが、最近、その傾向が強まっている。上のチャートを見るとわかる通り、今年は特に、毎日の日経平均の上下動が、為替の動きで決まることが多くなっている。

なぜ、円安に戻ったか?

 前日に、麻生財務相が、為替市場での急激な円高に対して「当然介入の用意がある」と語った効果が出ているとの見方もあるが、「口先介入で実際に為替介入できるわけない」との見方が主流だ。今ここで為替介入したら、米国から「為替操作国」として制裁の対象となりかねないからだ。

 それでも、円安に戻ったのには、2つの理由があると思われる。

(1)短期筋の円買いポジションが過去最高まで積み上がっていたこと

 短期筋は、円高を見込んで既に円を買い持ちしていて、円高材料が出たところで、利益確定する方針だったと考えられる。5月6日発表の4月の米雇用統計がネガティブだったが、さらなる円高が進まなかったので心配していたところ、麻生発言が出たため、一旦ポジションを閉じる向きもあったと思われる。

(2)6月米利上げの見通しが復活する可能性がなくなったわけではないこと

 ドル高・原油安を受けて1~3月は米景気が軟化した。1~3月の米企業業績もさえない内容だ。ただ、足元、ドル安・原油高が続いていることを受けて、4月以降、米景気が持ち直している可能性もある。

 4月の雇用統計が良くなかったため、4月からの米景気回復・6月利上げの可能性が低下したことは事実だが、4月雇用統計(非農業部門雇用者数)は速報値であり、今後修正される可能性もある。また、単月だけのデータでは確信的な判断はできない。5月以降のデータも確認し、4月以降の米景気トレンドについて判断する必要がある。

決算発表に注目

 日本企業の3月決算発表がいよいよ大詰めを迎えている。5月9日週いっぱいで、ほぼ出尽くす見込みだ。5月9日週は、引き続き、好決算銘柄が買われ、決算がネガティブだった銘柄が売られる動きが続きそうだ。12日以降、3月決算の集計(前期実績と今期予想)を見て引き続き解説していきたい。

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