Salesforce Connections

マーケターがデジタルトランスフォーメーションを牽引--米アトランタでSalesforce - (page 2)

末岡洋子

2016-05-13 11:08

 実際、マーケティングは大きな任務を持つ。「企業のブランドを所有しているのはマーケティング担当者だ。デジタルマーケティングと顧客体験でMarketing Cloudは特別な役割を持つ」とMcCorkle氏はマーケティング担当者に呼びかける。

 体験の時代、CEO、CMOの課題は、顧客と一貫性のあるやりとりをあらゆるタッチポイントで持つことだ。そのための取り組みとして、この日Salesforce.comはいくつかの発表を行った。

 1つ目は同社のLightningに対応した「Marketing Cloud Lightning」の発表だ。主力製品であるカスタマージャーニービルダー管理の「Journey Builder」でベータとして提供する。

「Marketing Cloud」の中心となるJourney Builder
「Marketing Cloud」の中心となるJourney Builder

 基調講演後、Salesforce.comのMarketing Cloud担当プロダクトマーケテイングディレクター、Meghann York氏が取材に応じ、Marketing Cloud Lightningローンチの意味とインパクトを説明した。それによると、Lightning対応により、(1)一貫性のあるユーザー体験、(2)シングルログイン、(3)Sales CloudとMarketing Cloudとのデータ共有、(4)Journey BuilderでSalesforceの他のクラウドのデータが利用できる、の4つが可能になるという。

 Lighting対応がこの時期になった理由については「ExactTarget買収の1年目は製品の考察を深め、2年目で価値を理解して技術と人の両方での統合のための戦略を敷いた。3年目は戦略を実行する年」と説明、LightningによりSalesforce.comの他の製品とのシナジー実現に本腰を入れていくことを明らかにした。

 このほか、最新の電子メールマーケティング「Email Studio」、広告の「Advertising Studio」も発表した。前者については、ソーシャルなどの新しいトレンドにより古い技術が駆逐されるのではなく層になっていくとMcCorkle氏。

 電子メールは現在もROIが高く、顧客とのエンゲージチャネルとしてもっとも要求が多いと続けた。Advertising Studioはターゲティング広告を実現するものだが、Googleとの提携によりGoogleのターゲティング広告サービス「Google Customer Match」を統合、データを活用したパーソナライズ広告をGoogle検索、Gmail、YouTubeにも展開できるという。ともに5月中に提供する。

「Email Studio」ではシンプル化にフォーカス。ドラッグ&ドロップで簡単に作業できる
「Email Studio」ではシンプル化にフォーカス。ドラッグ&ドロップで簡単に作業できる

 McCorkle氏が最後に発表したのは、マーケティング担当者がモバイルでメールの配信などの操作ができる「Marketing Cloud Mobile App」だ。スケジュールされたキャンペーンを管理したり、開封率などのパフォーマンスをチェックしたり、その結果をメールで上司に知らせるなどのことをモバイルでできるもので、iOS向けに同日アプリストアで公開した。

「Marketing Cloud Mobile App」も公開。「パーソナライズに拡張をもたらし、モバイルでビジネスを動かすことができる、将来のマーケティング」とする。
「Marketing Cloud Mobile App」も公開。「パーソナライズに拡張をもたらし、モバイルでビジネスを動かすことができる、将来のマーケティング」とする。

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