ソフトバンクとアリババグループは5月13日、アリババグループ傘下の会社が提供するクラウドサービス事業「Alibaba Cloud」の技術を活用して、日本でクラウドサービスを提供する合弁会社SBクラウド株式会社を設立したと発表した。
5月10日にソフトバンクとアリババグループからの増資が完了し、出資比率はソフトバンク60%、アリババグループ40%。なお、ソフトバンクの親会社であるソフトバンクグループはアリババグループの主要株主でもある。
SBクラウドは今後、日本国内にデータセンターを設置し、ベンチャー企業から多国籍企業にわたるあらゆる日本の顧客ニーズにあわせてAlibaba Cloudのパブリッククラウドサービスを提供していく。
また、パブリッククラウドサービスの需要が急速に伸びている日本市場において、データストレージサービス、データ処理サービス、企業向けミドルウエア、セキュリティサービスなど、Alibaba Cloudの多数のサービスを日本の法人企業に提供することで、同事業の存在感を高める重要な役割を担うという。
Alibaba Cloudのバイスプレジデント Sicheng Yu氏は、以下のようにコメントしている。
「ソフトバンクと設立した合弁会社を通じてAlibaba Cloudのサービスノウハウを活用できることをうれしく思います。安全で、拡張性があり、また革新的なクラウドサービスでより多くの日本企業の成長を支援できることを楽しみにしています」
一方、SBクラウドの代表取締役兼CEOでソフトバンクの専務取締役であるEric Gan氏は、次のように述べている。
「合弁会社設立に向けてAlibaba Cloudのチームと一緒に仕事をした数カ月間は非常に楽しいものでした。事業計画について議論しながら、全員が1つの目標に向けて1つのチームとして動いていることをすぐに実感できました。この合弁会社は、日本企業の皆さまのみならず、日本でクラウドサービスを利用したい海外企業の皆さまにも使っていただける最先端のプラットフォームを開発できると信じています」