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日本株展望

決算まとめ--今期は輸出企業と金融業の減益幅が大きい

ZDNet Japan Staff

2016-05-17 10:27

 5月16日の日経平均は54円高の1万6466円だった。一時220円高の1万6632円まで上昇したが、引けにかけて上げ幅を縮小した。昨年10月以降、日本の景気・企業業績にブレーキがかかっていることが明らかになりつつあり、上値の重い展開が続いている。

 今回は、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が、16日で発表が完了した3月決算について解説する。

今期は金融を除けば小幅増益、金融を含めると小幅減益の見通し

東証1部3月期決算企業の今期(2017年3月期)経常利益(会社予想)の前年比増減益率

(注:連結経常利益(米国基準・IFRS採用企業は連結税前利益)の会社予想を集計。三菱商事、三菱UFJ FG、みずほFGは、連結純利益の会社予想から連結経常利益を推定。楽天証券経済研究所が集計)
(注:連結経常利益(米国基準・IFRS採用企業は連結税前利益)の会社予想を集計。三菱商事、三菱UFJ FG、みずほFGは、連結純利益の会社予想から連結経常利益を推定。楽天証券経済研究所が集計)

 金融を除けば、わずかに経常増益の予想となるが、金融を含むと減益予想となる。金融業の予想減益額が大きいからだ。マイナス金利のマイナス影響などが現れている。また、今期は、円高による輸出企業の減益予想額も大きくなっている。

円高が輸出企業の今期業績の足を引っ張る

円高による減益幅が大きい輸出企業

(出所:各社資料より楽天証券経済研究所が作成)
(出所:各社資料より楽天証券経済研究所が作成)

 前期(2016年3月期)は、円安が増益要因となった。1~3月から円高が進んでいたが、それ以前(2015年4~12月)に、十分に円安で恩恵を受けていた。今期(2017年3月期)は、円高がフルに効くために、日本企業の業績を悪化させる。自動車で特に影響が大きい。

 ただ、減益予想額が大きいことが、必ずしも ビジネスが不振を意味するわけではない。トヨタ、富士重工、日産自動車、マツダは、今期は世界の自動車販売台数が、順調に拡大する計画だ。特に富士重工、マツダの車は、海外で人気車種となっており、円高がなければ、今期も順調に最高益を更新する見込みになっていたと思われる。

 小松製作所は、円高がマイナスだが、鉱山機械の販売不振の影響も続く。小松は円高がなくても、減益予想となっていた。

 販売が順調に拡大する見通しの富士重工やマツダは、円高が一服するタイミングでは、買っていけると考えられる。円高に加えて、販売も不振が続く小松製作所は、当分、投資対象としての魅力は高まらないと考えられる。

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