Microsoftが「Windows 7」と「Windows 8.1」のユーザーに提供する「Windows 10」アップデートプロセスについて、以前から十分な警告をしていないという不満の声があった。
Microsoftはこうしたユーザーの声を受け、最新の「Get Windows 10(Windows 10を入手する)」プロンプト画面で、より詳細な情報を提示している。
最新のプロンプトは、ユーザーがPCをWindows 10にアップデートする日時を提案してくれる。また、ユーザーが望まない場合にアップデートをキャンセルできる方法についてもより明確に示している。
これまでもプロンプト画面右上の「X」をクリックするとWindows 10アップデートを拒否できたが、このことを知っているユーザーは少なかった。そのため、視覚的に分かりやすいキャンセルプロンプトとは言えず、多くのユーザーはWindows 10にすぐにアップデートするか、後でアップデートするかを選択していた。
以前の「Windows 10を入手する」プロンプト
提供:Tom’s Hardware
新しいプロンプトには先週、ダイアログに表示する選択肢が追加されている。なお、新しいプロンプトをすべてのユーザーが受け取るのはこれが初めてではない。2016年に入り、少なくとも一部のユーザーには、日時やキャンセルオプションなど詳細がWindows 10アップデートのプロンプト画面に表示されていた。
3月初めに筆者が米ZDNet読者から受け取った「Windows 10を入手する」プロンプトの画像
新しいプロンプト画面についてMicrosoftに問い合わせたところ、米国時間5月12日より「Get Windows 10」のダイアログの文言を確かに変更しているとのことだ。
「顧客のフィードバックに基づき、最新のGet Windows 10(GWX)アプリではスケジュールされたアップグレードの時間を確認し、アップグレードをキャンセルまたは変更するさらなる機会を追加した」とMicrosoftはKnowledge Baseで説明している。
Windows 10の推奨アップデートは、アップデートを望まないユーザーや必要としていないユーザーもうっかり、あるいは強制的に新しいOSに移行することになる可能性がある。これとは別に、Microsoftが7月29日(無償アップデート期間の終了日)以降、Windows 10を推奨アップデートとしないかどうかも気になるところだ。Microsoftの代表者は「Get Windows 10」の削除プロセスを7月29日より開始するとしているが、推奨アップデートとすることをやめるのかどうかについてはコメントしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。