Salesforce.comが5月初めに米アトランタで開催したデジタルマーケティングイベント「Salesforce Connections 2016」は、デジタルマーケティングをより簡単に、高度化する新サービスだけでなく、多彩なゲストも登場した。イベントを写真で振り返る。

地元ジョージア州の民主党下院議員John Lewis氏が登場し、バスの乗車時に人種を分ける差別に抗議するフリーダムライド運動、ワシントン大行進、”血の日曜日事件”といわれるアラバマ州のデモと衝突などのキング牧師と展開した公民権運動を初めとした自由の歴史を振り返った。なお、Obama大統領はLewis議員らがフリーダムライドを行った1961年に生まれた。そのObama大統領とは2013年、ワシントン大行進50周年を記念したイベントで抱き合って泣いたという。
15歳から自由のための運動をはじめ、現在76歳。これまでを振り返って「信じられない変化」「権利を獲得した」と述べるが、戦いは数週間、数年ではなく、「生涯」であり、まだ続いている。米国だけではなく地球が同じボートに乗っているとも述べた。スピーチ中、キング牧師の「人を恨むな。耐え難いほどの重荷になる」を繰り返し、会場に向かって「己を信じる。そして隣人、共同作業者を信じる。決して諦めず、屈するな」と言葉を贈った。
実は今回のConnectionsの開催も自由が大きく絡んでいる。開催地であるジョージア州で、同性愛結婚の反対論者を法的に保護する要素を含む法案が出されたことにSalesforce.comの最高経営責任者(CEO)、Marc Benioff氏が猛反対、法案を撤回しなければイベントを別の州で行うと駆け引きを行った。結局、4月27日に州知事が拒否権を発動したために予定通りに開催されることになった。