S/4HANA導入で業績把握をリアルタイム化--NRIセキュア

NO BUDGET

2016-05-19 10:45

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 野村総合研究所グループのNRIセキュアテクノロジーズは、業務の省力化と意思決定のスピードアップを目的として、これまで複数のシステムで構成されている業務システムを刷新し、新たな統合基幹業務システム(ERP)製品を基幹システムとして導入した。3月28日にシステムが稼働し、4月11日に利用を開始した。

 導入したアプリケーションは、SAPジャパンが2015年11月12日に発表した「SAP S/4HANA Enterprise Management」。インフラとしてAmazon Web Services(AWS)を採用している。同システムは、S/4HANA Enterprise Managementの日本における初の導入事例になったとしている。

 NRIは2015年夏以降、NRIセキュアにS/4HANAの導入を進めてきた。今回、S/4HANA Enterprise Managementの販売開始から約4カ月という短期間でシステムの稼働に至った。早期に導入が完了した背景として、NRIがSAP本社やインドの開発チームと共同で実施したSAP S/4HANAのベータ版評価プロセスであるSAP Co-Innovation ProgramとPre Validation Programを経て、構築ノウハウを早くから蓄積したことを挙げている。

 NRIセキュアは、今回導入したS/4HANA Enterprise Managementを自社の購買、販売、プロジェクト管理、財務会計、管理会計、固定資産管理の領域に適用している。これにより、業績把握のリアルタイム化と業務の効率化を実現したとのこと。

 具体的な導入効果は以下の通り。

  • 全業務データをS/4HANA Enterprise Managementに集約し、業績把握を従来の月次からリアルタイム化した
  • 紙を用いた業務フローの全廃と電子承認による単純化したフローの導入により業務を効率化
  • SAPの経費精算業務SaaS「Concur」を採用し、スマートフォンなどからも社内の経費を精算できるようにしたことで、場所や時間に制約されない精算業務を実現した

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