また、顧客とのパートナーシップでは、かねてからIoT(Internet of Things)分析のコンサルティングを支援しているトヨタIT開発センターや日野自動車のビッグデータを活用した取り組みを紹介するとともに、ヤフーと技術提携したことを発表した。
ヤフーとの提携では、ヤフーの次世代データ分析基盤構築に必要なサービスや製品を共同で開発する。また、両社が有する分析方法、ビッグデータ活用のユースケースを共同で検証し、検証結果を両社の今後の技術戦略に反映する。さらに、Teradata製品とビッグデータソリューションに関する課題を討議し、Teradataにフィードバックする。
トヨタIT開発センターは、道路状況やその時の運転手の行動、危険ポイントなどをセンサデータで収集し、自動車事故の発生原因を分析。交通事故の予防などに生かすという。
すでに米国ではこうした取り組みが活発化している。例えば、製造業は、事故につながる故障の予兆をセンサの変化で予知して未然に防止する対策を講じている。
オムニチャネルでブランドのスイッチングが起きやすい銀行や通信、クレジットカード会社などでは、離反防止を目的に解約につながる行動経路を分析。早いタイミングでアクションを起こし離反を防ぐ。オムニチャネルでのこうした取り組みは、新規顧客を開拓するよりもコスト効率がよいという。
吉川氏は、「今まではデータ分析で何が問題であるかを把握していた。これからは、事象間の関係性を発見し、その中から価値を見いだしてビジネスに貢献する時代だ。そのための新たな分析手法の確立と拡充が求められる」と語った。
ヤフーが進める次世代分析基盤はTeradataのDWHのほかにHadoop、RDB、NoSQLをまとめた論理的DWHになる