英国の多くのSMB(中小規模企業)が競争に勝ち抜くために検索エンジン最適化(SEO)の不正なテクニックを実践することに前向きであることが、同国の調査で明らかになった。
大企業、中小企業ともに、オンラインでプレゼンスを示すことが求められており、SEOは重要だ。ウェブサイトを最適化し、確実に正確なキーワードと検索用語を設定することで、企業はウェブサイトの露出を高めることができる。そうして、新しい顧客と収益を得ることに期待する。
SEOに投資して検索エンジンでのウェブサイトのランキングを上げることは正当な方法だ。だが、Reboot Online Marketingが英国で行った調査によると、SEOを活用して不正なやり方で競争に勝とうとしているSMBも存在するという。競合のウェブサイトを妨害してGoogleの検索結果から削除するもので、Reboot Onlineはこれを「ネガティブSEO」としている。
ネガティブSEOでは複数のテクニックが用いられるが、多くはGoogleが難色を示すやり方で、検索エンジンのランキングを下げたり、削除したりする結果となる。
バックリンク(被リンク)を含むスパムを競合のウェブサイトに投稿する、マスリンクを含むコメントを投稿する、疑わしいソースからの外部リンクを作るといったテクニックがある。
このようなネガティブSEOの結果、バックリンクの割合は増加しているが、Googleはこの状態を良しとせず、ドロップダウンやトラフィックの急落を招き、企業の信用を損なって収入源に大きな痛手を被ることになる。
企業のSEO順位が高ければ、ネガティブSEOの被害者になる可能性がある。さらにSEO対策が安価になっており、Reboot Onlineはこのテクニックが「ますます大きな問題になっている」としている。同社も4月にターゲットになったという。
競合に対してネガティブSEOを行うためにサービスを依頼したいかと尋ねる勧誘のメールを送ったところ、返答のあったローカルビジネスの半数に相当する47%が「イエス」と回答し、支払いの詳細情報を尋ねた。さらに、31%が関心があるとした。
「合計で78%の企業が競合に対するネガティブSEOに関心がある、または受け入れると述べている。このテクニックは違法であり、不正だ」とReboot Onlineは記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。