データセンターの現場から

データセンター省エネのポイント--DCIMの有効性を解説 - (page 2)

伊藤久(アット東京CTO)

2016-05-25 07:00

 ただし、データセンター全体の安定稼働、省エネ、高稼働化を考えると、次のような施策により、データセンターに設置されている各システムの情報を連携して一元管理させ、データセンター全体を1つのシステムで俯瞰できるよう、DCIMに連携すべきではないだろうか。

・保護リレーの動作結果としての情報 on/off情報(状態変化)

・設定値・計測値情報 数値情報

・操作の結果としての情報 on/off値情報(状態変化)

・しきい値・計測値情報 数値情報、しきい値超えの警告

 また、設備管理システムのデータ、例えば機器の型番、仕様、設置場所、点検計画、点検結果などをDCIMと連携させることにより効率的な設備管理が可能になってくるだろう。

2000年当時のデータセンターにおける自動制御システム

 日本において「データセンター」ができはじめた2000年頃に構築された多くの自動制御システム(中央監視システム含む)は、データセンターの設備運用担当者が運用・保守を行う時に使用する事を目的として設計されていた。

 しかしながら、前述の1.保護システム、2.機器制御システム、3.遠隔操作システム、4.監視・計測システムの4つのシステムが個別に構築されるケースがほとんどであった。

 各システムが個別に構築されているため、遠方表示、記録用の温度センサと制御用センサは、設置個所が別々であることが多かった。

 例えばパッケージエアコンの制御は、エアコン吸込口付近の温度(Return air)センサで制御するのに対し、実際に表示記録をしていた温度センサは、ラック近辺に設置されているということが多く、きめ細かな制御や現地の環境変化に対応するためには、設備運用担当者の経験と労力と勘に、頼らざるをえなかった。

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