AMD、ARM、Huawei(ファーウェイ)、IBM、Mellanox、Qualcomm、Xilinxの7社は、データセンターのワークロードなどを加速する、キャッシュコヒーレントなインターコネクトを実現するオープンな技術仕様の策定に向けて協力を進めていくことを発表した。
新たな仕様は「Cache Coherent Interconnect for Accelerators」(CCIX)と呼ばれるもので、業界で初めて、異なるインストラクションセットを持つプロセッサ間でコヒーレントにデータを共有するためのインターコネクト技術を目指す。
まだ1ページしか用意されていない同取り組みのホームページによれば、この技術はビッグデータアナリティクス、検索、機械学習、NFV、4G/5Gの無線通信、インメモリデータベース処理、動画アナリティクス、ネットワークプロセッシングなどのアプリケーションに効果を発揮するという。
Forbesに掲載されたKarl Freund氏の記事によれば、現在のアクセラレータは、基本的にPCIe経由でプロセッサに接続されているが、PCIeはプロセッサ間で必要とされる広帯域、低遅延の接続に向いておらず、PCIeよりも圧倒的に高速なリンクを必要とする。またFreund氏は、今回の発表は、Intelが「QuickPath Interconnect」(QPI)と呼ばれる同社独自のインターコネクトで提供しようとしているソリューションに対抗するには、緊密な協力関係が必要であることを各社が認識していることの表れだろうと述べている。