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日本株展望

テーマ株への熱狂はほどほどに--割安な大型株を見直し

ZDNet Japan Staff

2016-05-25 11:32

 5月24日の日経平均は、前日比155円安の1万6498円だった。米FRBの地区連銀総裁から6月利上げを示唆する発言が相次ぎ、6月米利上げの思惑が復活している。ただ、その割には円安が進まず、1ドル109円台の半ばで推移していることから日本株に売りが出た。

 米国時間5月27日に、イエレン米FRB議長が討論会に出るが、そこで6月利上げについてさらに明確なメッセージが出るか注目されている。

 東証マザーズ上場のテーマ株投資について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

小型成長株は短期投資

 窪田氏は、2013年まで25年間、日本株のファンドマネージャーをやっていた。その時、肝に銘じていたのが「小型成長株は短期投資」ということだ。急騰と急落を繰り返す小型成長株に短期投資のスタンスで飛び乗りと飛び降りを繰り返していたという。短期とは言っても、デイトレーディングではなく、1~6カ月くらいで投資していた。

 ここで言う「成長株」には、安定成長の大型株は含まれない。飛び乗りと飛び降りが必要なのは小型成長株だ。バイオやFinTech、IoT、ロボットなどさまざまな成長の夢を追って急騰と急落を繰り返す銘柄は、株価に上昇の勢いがついている間はいいが、勢いが落ちると急落することもある。特に東証マザーズの成長株は注意が必要だ。

乱高下する東証マザーズ指数

 東証マザーズ指数は、今年に入ってから24.6%上昇している。日経平均が13.3%下落しているのと対照的だ。バイオ、FinTech、IoT、ロボットなど夢のあるテーマが次々に現れていること、東証1部の主力大型株が買いにくいことから、東証マザーズに投資資金が集中している。短期トレーディング機会がたくさんある魅力的な市場と言える。

 ただし、どんなに素晴らしい夢のある成長株でも、急騰の後には急落することがあることを理解して売買することが大切だ。そのことを理解していただくために、まず、東証マザーズ指数と日経平均の値動きを比較した以下のチャートをご覧いただきたい。

東証マザーズ指数と日経平均の動き比較:2013年1月4日~2016年5月24日

東証マザーズ指数と日経平均の動き比較:2013年1月4日~2016年5月24日
(注:2013年1月4日の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

 アベノミクスがスタートした2013年からの値動きを比較している。日経平均が54%しか上昇していないのに対し、東証マザーズ指数は166%も上昇している。東証マザーズが魅力的な市場であることがわかる。

 ただし、ここで気をつけていただきたいのは、値動きの荒さだ。アベノミクススタート以来、マザーズ指数には3回の大きな下落局面がある。グラフで「下落局面」と書いてあるところだ。そこの値動きを日経平均と比較してほしい。

 日経平均も大きく下げているが、東証マザーズはそれを上回る暴落になっている。上がる時も下がる時も値動きが派手なのが、東証マザーズの特色だ。

 東証マザーズ株の値動きの特色を踏まえた上で、東証マザーズ株でうまくトレードするために、窪田氏は以下の2つの戦略を取っていたという。

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